新しい地図の3人がWONK、Novelbrightらとコラボ ライブ三昧な『ななにー』で実現したこの日限りのステージ
稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾によるレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(ABEMA、※以下『ななにー』)#39が6月6日に放送された。2021年の上半期を締めくくる今回の『ななにー』は、番組開始早々、Twitterの世界トレンド1位となった「#今月のななにーライブ三昧」のハッシュタグ通り、新しい地図の3人と豪華アーティストとのライブパフォーマンスを存分に楽しむことができた。
最初は、昨年一度リモートで出演していたNovelbrightが満を持してスタジオに登場。まずはNovelbrightのメンバーが新しい地図の3人に聞いてみたいことを挙げ、互いの距離を縮めていく。長年にわたり『ほんとにあった怖い話』(フジテレビ系、以下『ほん怖』)のMCを務める稲垣に対して、「実際に怖い話は得意なのか?」と興味深い質問を投げかける竹中雄大(Vo)。これに対し稲垣は「電波霊にはよく遭遇しました」と返答。稲垣曰く、TVの収録やCDレコーディングなど電波に関する心霊現象は電波霊が原因とのことで、実際『ほん怖』収録時には機材が故障したり、出演者やスタッフらの私物の携帯の調子が悪くなるなどの現象が頻繁に起こっていたというから驚きだ。
そしてNovelbrightとの“ななにーSPライブ”は、稲垣・草なぎ・香取、そして竹中雄大による新しい地図「#SINGING」からスタート。サビの印象的な振り付けを3人と一緒に踊る竹中の顔は、生放送ならではの緊張感と、3人とようやく共演できた喜び、その両方に満ち溢れていた。
さらに、SNSやYouTubeでのカバー動画が話題の「ツキミソウ」、Novelbrightの名を一躍知らしめた代表曲「Walking with you」をバンドと共にパフォーマンス。Novelbrightと新しい地図の3人が、同じステージの上で心を通わせた瞬間、そこには世代や形式にとらわれない新時代を生きるアーティストたちの姿が映し出されていた。
続いて登場した川崎鷹也とチャラン・ポ・ランタンとは、“減点リレー カラオケチャレンジ!”と題したゲームコーナーで遊んでいく。採点カラオケにて順番で、徐々に点数を下げながら歌っていく同ゲームでは、稲垣・草なぎ・香取、そしてゲストの2組が星野源「恋」を生歌唱。テンポが早く、かつ音程のアップダウンが激しい同楽曲に苦戦しながらも挑戦する姿は、カラオケにも行きにくいこのご時世で、純粋に音楽を楽しむことの大切さを伝えていたように思う。
ライブパートでは、 川崎鷹也とは「魔法の絨毯」、チャラン・ポ・ランタンとは「進め、たまに逃げても」でコラボ。どちらも日常のありふれた瞬間を特別なものとして捉えた楽曲で、片やTikTok、片やドラマのオープニング曲としてTVを通じて私たちの生活のBGMとなった2曲に新しい地図の3人の歌声が重なり、さらなる日常の特別さを実感することができた。最後はゲスト2組と共に『ななにー』テーマ曲「72かのナニかの何?」を披露。今後、早々には実現しないであろう6人が肩を並べる光景に、今回の『ななにー』の特別さが表れていた。
番組の最後には香取との「Anonymous」での共演も記憶に新しいWONKが登場。ソロアルバム『20200101』収録曲「Metropolis」にて初めて邂逅した香取とWONKだが、その出会いは香取がアルバム制作に入る際、レコード会社の人にバンドを紹介してもらったことがきっかけだという。また、「Metropolis」の完成までにボツになったトラックが3曲もあったという香取とのレコーディング秘話も明かされた。それは香取が楽曲をオファーした上で、送られてきたデモテープが「あまりWONKっぽくなかった」というのがNGの理由。香取としてはこれぞWONK、というものを求めていたそうで、そんな香取のこだわりを「ストイック」とWONKは評価。互いにプロフェッショナルだからこそ、より高みを目指していく。そこには音楽を超えた、クリエイターとして共鳴する香取とWONKの姿を見ることができた。