BEYOOOOONDS 清野桃々姫プレイリスト連載「ひめぷれ」第11回
BEYOOOOONDS 清野桃々姫プレイリスト連載「ひめぷれ」 11月は「マストで聴きたいウィンターソング」
平成感溢れる楽曲がズラリ
――ここまでは悲しげなウィンターソングが続きましたが、5曲目はSPEEDの「White Love」。
清野:SPEEDさんはガールズユニットの先駆けでもあって、当時小中学生だった女の子たちがこういう曲を完璧に歌っていることに衝撃を受けました。
――「White Love」はウィンターソングの代名詞で、平成を代表すると言っても過言ではない気がします。
清野:溢れ出る平成感がすごく好きです。最近は「ダンスボーカルユニット」よりも「アイドル」を目指す女の子が多いような気がしているので、小中学生のダンスボーカルユニットが出てきて欲しいなという願望もあります。
――楽曲についてはいかがでしょうか?
清野:全員で歌っているユニゾンがすごく綺麗なんです。地声の音域が広いというか、ガツンと地声で聴かせる高音がすごいんですよ。それに加えて歌声に大人っぽさがありますし、とても尊敬しています。SPEEDさんや安室奈美恵さん、TRFさんを見て聴いて育ったので、永遠の憧れですね。
――6曲目は「Love like candy floss -TGS ver.-/東京女子流」。
清野:この曲はSweetSさんの楽曲ではあるんですけど、女子流さんバージョンを選んだ理由はMVにあります。個人的な話なんですがイントロが流れた瞬間に、シュワシュワと思い出が蘇ってくるので、こちらのバージョンにしてみました。
――思い出というのは?
清野:小学生の頃、女子流さんのバックダンサーもやらせていただいていて。なので女子流さんを見て育ったというか。ダンスや歌も女子流さんに憧れて頑張っていた時だったので、そういった思い出があります。
――東京女子流さんのカバーの魅力はどの辺りにありそうでしょうか?
清野:女子流さんVer.は可愛らしいんですよ。SweetSさんは良い意味で、ちょっとバチバチ感があるというか。女子流さんVer.はバチバチ感というより女の子の純粋無垢さが感じられて。SweetSさんよりキュートな感じがあるなと思うのが女子流さんVer.ですね。
――続いて7曲目はTRFで「寒い夜だから」。
清野:いや、これはもう……(拍手)。本当に拍手です。この曲はYU-KIさんの声量がすごいんですよ。でも実は、DJ KOOさんのハモリがポイントになっているんじゃないかなとも思って。もちろん曲調やYU-KIさんの声もそうなんですが、YU-KさんIの声とKOOさんのハモリがミックスされると、“THE・TRF”になるんです(笑)。なのでそのKOOさんのハモリにも注目して聴いてほしいです。
――歌詞に注目してみると、切ない心の叫びみたいなものを訴えかけていて。でも、暗すぎてもいないという絶妙なバランスがありますよね。
清野:一途な思いが溢れ出ているのがいいなと思います。冬なのに、熱さがあるというか。でもメロディ的にもそんなに寂しすぎない感じで。それをYU-KIさんの声量で、熱く、歌われると本当に引き込まれます。
――冬にもぴったりな雰囲気です。
清野:そうですね。昔私はSAMさんが主催する『a-nation』のアクトダンサーを選ぶオーディションを受けさせていただいたことがあって。SAMさん、CHIHARUさん、ETSUさんに審査していただくオーディションなんですが、そういう意味でもずっとTRFさんを見て育ってきました。なので親みたいな存在ですね。親と言ったらちょっとアレですけど(笑)。最近だと、ハロー!プロジェクトの企画で、小林幸子さんや西川貴教さんとコラボさせていただく機会があったんですけど、その時にYU-KIさんにも来ていただいて。「寒い夜だから…」を生で、しかも、同じステージ上で聴かせていただけたんですよ! めちゃめちゃぶち上がりました! すごく嬉しくて。
――どんなお話しをしましたか?
清野:アドバイスをいただくトークコーナーがあったんですが、ダンスと歌をどう両立とさせるかとか、「美」を磨き続けるにはどうしたらいいかとか、TRFさんの普段のこととかもいっぱい聞かせていただきました。
――ラスト8曲目は広瀬香美さんで「ゲレンデがとけるほど恋したい」ですね。
清野:絶対に広瀬香美さんを入れたかったんです。イントロからして冬を感じますよね。現代のウィンターソングでは、こんなにダイレクトでつやつやしているラブソングってなかなかないと思います。なのでやっぱり広瀬香美さんの曲は唯一無二だなと思います。
――エネルギーが段違いですよね。聴いただけで元気になる曲ってすごいなと思います。
清野:すごいですよね! 失恋したとしても、恋が叶ったとしても聴いて欲しいなと思います。
――ハッピーなウィンターソングがラストにあって、今回は特に構成にこだわりを感じました。
清野:ありがとうございます。前半は控えめにしつつ後半からアップテンポになったり、ちょっとノリノリになれるような曲をいっぱい入れてみました。最後はもう広瀬香美さんで、その前がどんな気分であろうと流れた瞬間に元気になると思うので、最後まで聴いていただきたいですね!
――恋愛に悩んだ時にも、このプレイリストは効果を発揮しそうです。
清野:そうですね。ヒントが掴めるかもしれないです。
――今回改めて選曲を振り返ってみていかがですか?
清野:昭和、平成、令和といろいろな世代から曲をピックアップしてみましたが、最近ちょっと驚いたことがあって。動画の投稿サイトなどを見ると、10歳ぐらいのすごく若い子たちが増えてきていて。なのでそういう子たちからしたら、聴いたことのない曲もあると思いますし、ジェネレーションギャップが生まれることもあると思いました。なので今回ピックアップしたようないろいろな年代の曲を聴いてみてほしいです。もちろん、自分より年下の子だけではなく、私より上の代の方々にも、令和生まれの曲をいっぱい聴いていただきたいなと思います。そしてやはりウィンターソングはいつの時代も寂しさがあるなと思ったので、ちょっと切ない気持ちになりたいなという時とか、自分の気持ちに寄り添って欲しいと思ったら、このプレイリストをぜひ聴いてみてください。
12月テーマはお楽しみに!
バックナンバー
・1月:聴けばとにかくハッピーになれる曲
・2月:片思いが楽しくなる曲
・3月:新たな旅立ちに背中を押してくれる応援歌
・4月:春の陽気にお散歩しながら聴きたい曲
・5月:五月病を吹き飛ばす楽曲
・6月:週末自宅でじっくり聞きたい曲
・7月:夏の夜に聞きたい曲
・8月:夏フェスで聴きたい曲
・9月:映画・ドラマ・アニメ主題歌
・10月:ネクストブレイクアーティスト