『MAMA』が“特別なステージ”であり続ける理由 記者懇談会から占う2021年の模様
1999年、韓国初のミュージックビデオ授賞式『Mnet映像音楽大賞』からスタートした『MAMA(Mnet ASIAN MUSICAWARDS)』は、今年で13年目を迎える。コロナ禍で無観客・オンライン配信で開催された昨年の『2020 MAMA』は、グローバル生中継視聴者3,200万人、視聴回数22億ビューという記録を生み出した。
『2021 MAMA』は12月11日に開催、今年も全世界に生中継されることになっている。それに先立ち、11月16日に、韓国においてグローバル記者懇談会が開催された。今回はその模様をお伝えしながら、今年の『2021 MAMA』を占ってみたい。
イ・ヒョリによるティーザービデオからスタートした今回のグローバル記者懇談会。「20年間K-POP界に携わってきた、K-POPの過去・現在・未来」だというイ・ヒョリは今年の『MAMA』の顔となる。
今年の『MAMA』のテーマは「MAKE SOME NOISE」。CJ ENM 音楽 コンテンツ本部 本部長 キム・ヒョンス曰く、 「(「MAKE SOME NOISE」)は、2年間歌手が一番叫びたかったけど、言えなかった言葉」だという。『2021 MAMA』は、2年ぶりに歌手と観客が会える「対面形式」で開催されることになったのも、大きなポイントだ。
『MAMA』は多くのK-POPアーティストたちが参加する、アジア最大級の音楽授賞式だ。『Mnet映像音楽大賞』として始まり、韓国を超えアジアを代表する授賞式を目指して2009年に『MAMA』という形で開催されることになり、韓国を含め日本や香港、マカオなど、様々な場所で行われてきた。特に、昨今は世界的なK-POPシーンの盛り上がりもあり、今年の『MAMA』もこれまで以上に大きく注目される授賞式になることは間違いないだろう。
キム・ヒョンスは、「『MAMA』と言ったときに思いつく修飾語と言えば、差別化した演出、奇抜なステージ、ゴージャスなスケール、最先端テクノロジー、グローバルポップスターとのコラボなどが考えられますが、『MAMA』はいつも“K-POP授賞式初”というタイトルに合った終わりのない挑戦をしてきた」と語っている。
実際のところ、アーティストの間でも『MAMA』のステージは“特別”という認識があるようで、『MAMA』でしか見せられないステージを用意してきている。
今年は「実際のセットにAR技術を用いて舞台をより立体的かつ柔軟に表現する予定」(CJ ENM 音楽 企画制作 2CP チーフプロデューサー パク・チャンウク)だという。配信で観覧するファンにとっても、ARを活用することで、より一層視覚的に楽しめる舞台になるだろう。