『Kan Sano Talks About Pop Music』第3回
Kan Sanoが語る、ディアンジェロやJ・ディラがJ-POPに与えた影響 『Kan Sano Talks About Pop Music』第3回(後編)
J・ディラ&ディアンジェロが日本に与えた影響
かなりクセの強いリズムの取り方ですし、ヒップホップも、その後トラップなど新しいビートが流行ったので、ディアンジェロみたいなドランクビートを思いっきり取り入れたJ-POPはいまだにあまりなくて。けど、J-POPシーンで活動している人の話を聞くと「ディアンジェロがすごく好き」とか、「J・ディラをめっちゃ聴いてた」っていう人が最近は増えてきている印象ですね。日本だとNujabesというビートメイカーが有名ですけど、彼もJ・ディラの影響を受けていますし、今はまたその影響を受けた新しいアーティストも出てきていたりといったことも起きています。
ドランクビートを活かしたアレンジの工夫
僕はわかりやすいメロディとか、ちょっと歌えるフレーズとか、そういうものが好きなので、僕が作る場合は、ディアンジェロ的な複雑なドランクビートとジャズっぽいハーモニーでも、メロディは歌える感じにしておくことでバランスを取っているんです。
Ovall「Take U To Somewhere」はゆったり流れていく曲なんですけど、リズムの根底にあるのはドランクビートだったり、僕の「Stars In Your Eyes」という曲は、ドラムに対してピアノがすごく後ろのノリで演奏している曲になっています。実際に音源を聴いてもらうとわかると思うので、ぜひチェックしてみてください。
『Kan Sano Talks About Pop Music』バックナンバー
テキストで読む
・Kan Sanoによる新連載『Kan Sano Talks About Pop Music』スタート 第1回目はThe Beatlesを解説(前編)
・Kan Sanoによる連載『Kan Sano Talks About Pop Music』第1回(後編) The Beatles、J-POPに与えた影響
・Kan Sanoが語る、スティービー・ワンダーから学んだピアノ奏法 『Kan Sano Talks About Pop Music』第2回(前編)
・Kan Sanoが語る、スティービー・ワンダーのコード進行とJ-POPへの影響 『Kan Sano Talks About Pop Music』第2回(後編)
・Kan Sanoが解説する、ディアンジェロがもたらした新しいリズム革命 『Kan Sano Talks About Pop Music』第3回(前編)
動画で観る(実演あり)
・Kan Sanoが語る、The Beatlesから学んだ作曲の基本
・Kan Sanoが解説 The Beatlesが日本の音楽シーンに与えた影響
・Kan Sanoが語る、スティービー・ワンダーから学んだピアノ奏法
・Kan Sanoが解説する、スティービー・ワンダーのコード進行
・Kan Sanoが解説、ディアンジェロがもたらした“リズムの革命”