BTSのTikTokに今注目が集まる理由 Twitter、Weverse、YouTubeなど各プラットフォームで見せる様々な一面
続いて、Instagramでは保存性の高い画像がずらりと並ぶ。フォトブックなどの作品に載せる写真というのは枚数が限られており、また他の写真とのバランスを考えると、やむなく……というアザーカットが生まれてしまうもの。だが、そうした写真がこのような場でしっかりとARMYに届く時代になった。アカウントがそのままコレクションの場になるのは、Instagramというプラットフォームとの相性も抜群だ。
そして、毎週オリジナルのバラエティコンテンツ『Run BTS!』を届けてくれるV LIVE。スポーツに汗を流したり、DIYや料理をしてみたり。ときには、時代劇風のセット&衣装に身を包んでゲームに本気で取り組むなど、アイドルマインド全開な彼らを定期的に楽しむことができる。賞品の牛肉に嬉々とする姿など、庶民的な感覚が変わらないところも微笑ましい。
また、サプライズ的に生配信が開始することも。事務所の作業室やレッスンスタジオ、パブリックスペース、ときには移動中の車の中からと、彼らの個性を感じられるシチュエーションなのもうれしいポイント。モッパン(食事風景)やダンス練習、歌を交えながらトークをしてくれる彼らに、どこかプライベートのビデオ通話のような親しみを感じられる。
そんな充実した情報発信がなされる中で、TikTokの役割はというと、短尺動画ならではのギュッと凝縮した時間の共有。映像コンテンツは年々リッチになっていく一方で、まとまった時間がなければチェックすることが難しいという場面も少なくない。とはいえ、やはり彼らの動く姿を見たいという気持ちは高まるばかり。TikTokは、まさにそのいいとこ取りという認識が改めて広まったと言えそうだ。
冒頭で触れたJIMINがリラックスした私服姿でも軽やかに踊る動画は「さすが」と言いたくなるクオリティ。続く、RMがアップした客席に座っているところから踊りだす動画も、J-HOPEが階段で器用に踊る動画も、決してかしこまっていないシチュエーションにも関わらず彼らのパフォーマンススキルの高さがしっかりと感じられるのだ。
@bts_official_bighit Let's Dance😆 ##PermissiontoDance
@bts_official_bighit
もちろん、誰もが発信者になれるという点で、すぐに真似できるのもTikTokの大きな特徴。「1曲すべての振り付けを覚えるのはハードルが高いけれど、サビの部分だけなら……」という人も彼らと同じ曲で同じように踊った動画をアップすることができる。「Permission to Dance」のタグをタップすれば、実に多くの国の人が一緒に踊っているのがわかる。なかにはこの曲に勇気をもらった人が様々なチャレンジを繰り広げている動画も。
「Permission to Dance」を通じて、“世界はつながっている“とメッセージを発信したBTS。TikTokというプラットフォームは、まさにその考えが具現化していく場となっているのかもしれない。まだまだライブで直接会うことが難しい時期が続きそうだが、各プラットフォームのコンテンツを楽しみながら、その日を待ちわびたい。
※1:https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2175116
※2:https://kt.wowkorea.jp/news-read/73736.html