花江夏樹、岡咲美保ら人気声優が参加 DECO*27ら手がける視聴者参加型音楽プロジェクト『MILGRAM』の楽しみ方
洞察力をフル稼働しながら楽しむ、人気声優×DECO*27の楽曲
ちなみに、「MeMe」のヒットによって、これまで発表されてきた楽曲にも注目が集まり、軒並み再生数が伸びている。昨年6月に公開された囚人No.001 ハルカ(CV:堀江瞬)の「弱肉共食」は、「MeMe」公開の1週間後には100万再生を突破。昨年10月に公開されたムウの「アフターペイン」は、140万回以上の再生数を記録している。ちなみに「アフターペイン」はポップさのある楽曲から、ダウナーなラップへの展開が秀逸な楽曲。MVで描かれたムウの罪は衝撃的で、この曲に対する考察は今も続いている。
『MILGRAM』にはほかにも、『おそ松さん』(テレビ東京系)の一松や『Vivy -Fluorite Eye's Song-』(TOKYO MXほか)のマツモトなどで知られる福山潤や、『転生したらスライムだった件』(TOKYO MXほか)のリムル役や、9月15日には1stシングル『ハピネス』でアーティストデビューする岡咲美保、元Wake Up, Girls!のメンバーで『Fate/Grand Order』のニトクリス役など演じる田中美海など、人気声優が多数出演。ミコトの結審後は、囚人No.010 コトコ(CV:愛美)の楽曲が控えている。愛美は、来年公開が発表された劇場版『BanG Dream! ぽっぴん'どりーむ!』に戸山香澄役で出演のほか、4月にソロデビューし、自ら作詞を手がけるなどアーティストとしても活躍中。愛美とDECO*27のタッグは、一体どんなものになるのか、早くも期待が寄せられている。
楽しみはMVだけにとどまらない。『MILGRAM』の楽曲は結審後にCDリリースされ、CDにはその囚人が歌う楽曲だけでなく、DECO*27の楽曲カバーや看守エス(CV: 天海由梨奈)と囚人のドラマトラックも収録。判決がCDの内容や第二審に進めるかどうかなど物語に影響を与えるという点で、ユーザーの1票が非常に大切になる。囚人の行く末はユーザー次第であるため、“赦す”“赦さない”の判断はじっくりと行いたいものだ。
『MILGRAM』の人気の秘密は、MVのみを判断材料に、曲調や歌詞の内容、映像や歌唱などをヒントに囚人の罪や人生を想像するところだろう。DECO*27と声優らの最強タッグによる楽曲という楽しさはもちろん、五感をフル稼働して、洞察力を働かせながら物語を想像する楽しさがそこにはある。小説やアニメなどでは、犯人を推理したり物語の展開やセリフの意味を推測する「考察」が楽しみ方の1つとしてあるが、それを音楽に落とし込んだのが『MILGRAM』だ。音楽の新しい楽しみ方を、ぜひ体験してほしい。