乃木坂46 松村沙友理はいつから「設楽の女」になった? バナナマン 設楽統に向ける猟奇的な愛情
7月4日に放送された『乃木坂工事中』の企画「松村沙友理 卒業記念! 設楽王決定戦」は、「設楽の女」を決める松村プロデュースの最初で最後の企画。「設楽綱引き」「設楽こっち向いてホイ」「設楽キュンセリフ対決」「設楽クイズ」「設楽におい当てクイズ」の5つで競い合い、最もポイントを獲得したメンバーに特注の「愛の設楽リング」が贈呈される。
キュンセリフで設楽をメロメロにしていた樋口日奈や星野みなみ、数少ないにおい当てクイズの正解者である高山一実と1期生を中心に「設楽の女」に近づいていく中、なぜか本命の松村は綱引きで早々に敗退し、人一倍嗅いでいるであろう設楽のにおいも外してしまう始末。それでも要所要所で設楽への猟奇的な愛を滲ませるのが松村だ。
6月25日オンエアの『バナナマンのバナナムーンGOLD』(TBSラジオ)で設楽も触れていたが、松村は日村勇紀の誕生日に自身の髪の毛をプレゼントしていたことがあった。その後も、事あるごとに白石や与田祐希の髪の毛を持ち帰ろうとする松村。髪に異様な執着心を持つ松村は、今回の綱引きで真ん中に設楽の写真ではなく髪の毛を置こうとしていたのだ。さらには、もはやキュンセリフでもなんでもない「私はオサムくんのにおいを前から知ってるよ」と告げ、なりふり構わず袋のにおいを嗅ぎにいく松村の姿。後にも先にもこんなクレイジーガールは松村だけである。
6月23日に卒業コンサートを終えた松村は、卒業写真集『次、いつ会える?』の発売日である7月13日に乃木坂46としての活動を終える。松村の活動を追っていると、この半月余りは彼女にとってメンバーやスタッフ、そしてバナナマンに恩を返す期間でもあったのではないかと思う。結果的に「設楽の女」の称号を得たのは「設楽クイズ」でポイントをあら稼ぎした日村。松村が設楽への愛を示す内容でありながらも、バナナマン2人の仲の良さが際立った回でもあった。
7月7日オンエアの『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)では、松村が塞ぎ込みメンバーと距離を取っていたつらい時期に“今、話したい誰かがいる”と思わせてくれたのが新内眞衣だったと告げる感動的な放送回に。7月9日、YouTubeチャンネル「乃木坂配信中」にアップされたのは、松村自身が1カ月カメラを回しメンバーの可愛い素顔を収めた動画だった。BGMは「君の名は希望」。松村にとっては、メンバーもバナナマンも自分を暗闇から導いてくれる希望だったに違いない。
活動最終日当日でもある7月13日から放送のドラマ『プロミスシンデレラ』(TBS系)への出演も決まっている松村。番宣でバナナマンと再会する日も近いことだろう。その時は変わらない少し重めの愛でまた設楽を困らせてほしい。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter