ハロプロ恒例イベント『ひなフェス』今年も開催! モーニング娘。'21らステージに感じた凄み

ハロプロ恒例イベント『ひなフェス』レポ

 いよいよここからモーニング娘。'21のタームに突入。ディスコファンクナンバー「The 摩天楼ショー」を披露し、会場の熱量はさらに上昇する。ニューアルバムからの新曲「このまま!」は、希望感の詰まった明るいメロディのアップチューン。暗いムードの世の中に、軽やかに光を灯してくれるような心地よさが感じられた。勢いづくモーニング娘。'21は、クールなダンスチューン「純情エビデンス」でバキバキのパフォーマンスを見せる。観客を圧倒したメンバーたちは、「ナルシス カマってちゃん協奏曲第5番」をドロップ。ソリッドなサウンドとともに、セリフが入った歌、強烈なダンスを放ち、ライブはますます加速度を増していく。そして、「わがまま 気のまま 愛のジョーク」を披露。各花道に散らばったメンバーは、会場の至るところで観客を沸かせる。サビの“愛されたい”のパートの合いの手を、観客はハンドクラップで返していく。モーニング娘。'21の作り上げたダイナミックなステージングに、観客からは大きな拍手が巻き起こった。

 そして全グループがステージに登場し、モーニング娘。の「Be Alive」を歌唱する。つんく♂の手掛けた〈嫌なことなど 吹き飛ばすさ 君を悲しくさせない時代〉という歌詞は、まさにコロナ禍の時代に音楽を届ける彼女たちのスタンスのように聴こえてくる。生きていくことの素晴らしさを楽曲を通して伝えると、観客はハロー!プロジェクトの全アイドルたちに惜しみない拍手を送りライブは終了となった。

 花道に広がりファンの近くで歌い、センターステージでは鉄壁のフォーメーションダンスで見せるという、ハロー!プロジェクトの凄味を改めて痛感させられた。MCにあったように、大会場で全方向の全観客を漏れなく楽しませるエンターテイメント力はさすがである。また久々の全グループ集結ライブで、若手メンバーの成長や各グループの進化がしっかりと確認できた。ここから夏に向かってハロー!プロジェクトの各グループがどのように進んで行くのか、今後の期待値がさらに高まる公演だった。

モーニング娘。'21公式HP

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