丘みどり、新たな一歩を踏み出した「明日へのメロディ」 ファンへの思いも語る

丘みどりが踏み出した新たな一歩

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ーー今回のレコーディングでは、どんなことが掴めましたか?

丘:たとえばテレビ番組などでは表情からも伝わるところが多少あると思うのですが、声だけでCDを聴いた人に伝えるためには、本当はここまでやらなければいけないんだなと分かりました。私自身は魂から叫んでいるつもりでも、聴いてみると「たしかにあまり伝わらないかもな」と実感させられたのもあって。先生の指導はとても分かりやすくて、「歌詞のこの人はこういう気持ちだから、一度悔しい気持ちだけで歌ってみて」と言われて、悔しかったことを思いだして歌ってみると「それだよ!」って。口先だけで叫んでも伝わらない。やはり心の底から湧き出るものがなければ、聴く人には伝わらないんだと教えていただきました。

ーーこの経験は他の曲を歌う時にも活かせそうですか?

丘:そうですね。なので楽しみにしていてほしいです。自分ではやっているつもりでも、人にはそこまで伝わっていないんだなとか、「やりすぎじゃないですか?」と思うくらいやって、やっと人に伝わるくらいになるんだなと勉強になりました。

ーーお客さんの反応は?

丘:「明日へのメロディ」というタイトルを聞くと、優しい感じの歌だろうと思っていた方が多いみたいで、お客さんからの「こういう感じだったのか!」という驚きの反応がとても新鮮でした。「良い意味で裏切られた」と言ってくださる方も多くて。あとは「サビが覚えやすい」と。

ーージャケット写真も今までのイメージとは違っていて、ステキですね。

丘:撮影はカメラマンの方と話し合いながら進めました。髪の毛もあまりセットしすぎず少し乱れているくらいのほうが、この歌には合っているんじゃないかとか、そういうことを私は提案させていただいて。笑顔じゃないし、でも悲しすぎるわけでもない。しっかり芯を持ちながら戦っていくぞという気持ちで、表情を作っています。

ーー口に髪がかかっていて。

丘:そこが良いんです。今までにない乱れ感があって、それが歌の世界観とも合っていると思って。

ーーMV撮影も丸1日がかりで大変でしたね。見どころは?

丘:朝イチから階段ダッシュを16本したんです(笑)。千葉の海沿いにある謎の建物で撮ったんですけど、スニーカーならいくらでも走れるんですけど、撮影ではヒールを履いてつま先で走ったので、「明日絶対筋肉痛になる」と思っていたら、案の定めちゃめちゃ筋肉痛になりました。そこは絶対見てほしいですね。

ーー監督も酷な注文を。

丘:いえ、走りたいと言ったのは私なので。絵コンテを見てこの歌を想像した時に、ゆっくり歩いて登っていくのは違うなと思ったんです。何かに追い詰められた必死さがあったほうがいいから、「階段を走りたいです!」と自分から言ったことをすごく後悔しました。さすがに、こんなに走らされるとは思ってなくて(笑)。

ーーこういう撮影はどうでしたか?

丘:新鮮で楽しかったです。演じるところもたくさんありましたけど、身近に感じられる歌詞だったので演じやすかったです。

ーーカップリングには「雨のなごり坂」を。

丘:こちらは歌謡曲で、「明日へのメロディ」よりも前に録っていて。すごくメロディが覚えやすくて、デモを聴いた時にすごく好きだなと思って。歌詞は演歌/歌謡曲の定番で、一緒になれない男女の切ない気持ちを歌っています。歌詞の中に〈格子戸〉が出てきたりするので、これは着物で歌いたいなと思って。歌手としてドレスもいいけど、やっぱり着物も着たいし。

ーー「あなたと、君と」は三田村邦彦さんとのデュエットソング。

丘:初のデュエットソングです。

ーー丘さんの思い出のデュエットソングは何ですか?

丘:藤谷美和子さんと大内義昭さんが歌った「愛が生まれた日」は、カラオケに行くとお母さんとお父さんがいつも歌っていたので、思い出の曲です。でも私が歌うのは、globeさんの曲です。デュエットじゃないんですけど、マーク・パンサーさんのパートを男の人に歌ってもらって、私はKEIKOさんのパートを歌うという。プライベートのカラオケだと、ポップスを歌うのが本当に楽しくて。演歌以外のジャンルを歌う時は、余計なことを考えずに済むので楽しい気持ちしかありません。ストレス発散にもなります。

ーー「あなたと、君と」をカラオケで歌うポイントは?

丘:デュエットなんですけど、ぜんぜんドロドロしていなくて、すごく爽やかなんです。歌っていてもそうですし、聴いてもすごく幸せな気持ちになると思うので、どこがどうとか細かいことは気にせず、大好きな方と幸せな気持ちで歌っていただくのが一番かなと思います。

ーー三田村さんとは?

丘:旅番組で何度もご一緒させていただいて、その番組の中で三田村さんから「僕はみどりちゃんとデュエットしたいんだよ」と言ってくださって、それが実現した形です。三田村さんの優しいお人柄が溢れている声で、私も安心して歌えます。

ーー三田村さんは歌もたくさん出されているようですね。

丘:そうなんです。歌っていらっしゃることは知っていて、シングルを何枚かくらいだと思っていたんですけど、おうかがいしたら100曲以上出されているということで、「そんなにですか!」と驚きました。

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