歌詞に今求められるのはビジュアル化とデザイン性? AWA「LYRIC DIVE」が打ち出すサブスクの新展開

歌詞に今求められるのはビジュアル化とデザイン性? AWA「LYRIC DIVE」が打ち出すサブスクの新展開

 音楽配信サービス「AWA」が今年8月に開始した新機能「LYRIC DIVE」が面白い。

 AWAと言えばここ最近、ユーザーがアーティストや楽曲に対して自由にコメントを投稿できる機能をスタートさせるなど、他のサブスクリプションサービスとは一線を画した仕様の拡充が進んでいる。そんな中、8月に新たに開始されたのが「LYRIC DIVE」だ。これは、曲調に合わせて歌詞がリアルタイムでビジュアライズされるというもの。

【CM】AWA – LYRIC DIVE

 この機能が面白いのは、歌詞が単にそのまま流れていくのではなく、文字に動きが加えられ”動画化”されている点である。そしてそのアニメーションのパターンも様々で、それが曲調に合致したときに得られる感動は、まさに新体験。ぜひ一度試してもらいたい。

音楽を耳だけでなく、目でも楽しむ

 たとえば、現在ヒット中のLiSA「紅蓮華」に”ダイブ”してみよう。イントロの〈僕を連れて進め〉が長い時間画面に滞在して”タメ”を演出。Aメロでは目まぐるしく文字が出現することでスピード感が感じられる。サビでのアクセントとなる〈夢も〉や〈今も〉といった言葉は大文字で強調され、視覚に強く訴えかけてくる。楽曲の疾走感やパワフルさが目にも伝わってくるようだ。あるいは、YOASOBI「夜に駆ける」の場合だと文字がフェードインする演出や消えていくアニメーションが凝っていて、詩的で情緒豊かな歌詞の世界をじっくり堪能できる感覚がある。

 バラードなどで言葉を味わいたい楽曲のとき、過ぎていった言葉がまだ画面に残っていたりするとより文脈に深みを感じることができるし、また逆に、アップテンポのポップソングなどで印象的に使われるパンチフレーズがバシッと画面上に勢いよく出現したりすると、より強く心を掴まれる感覚になる。そういう”合致ポイント”が偶然レベルではなく曲中で割と何度も感じ取れるのがいい。曲を耳だけでなく耳でも楽しめるため、より深く楽曲の世界観に没入することができる。この没入感こそLYRIC DIVE体験の醍醐味だ。

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