DEEP SQUAD、真摯に“歌”と向き合う6人それぞれの声の魅力 カバー動画と「Get With You」から分析

メジャーデビューシングル「Get With You」から分かる、彼らの歴史と“歌”への想い

 続いて、メジャーデビューシングル表題曲であり彼らの再出発を象徴するような楽曲となっている「Get With You」を紹介したい。

DEEP SQUAD "Get With You"ミュージックビデオ
「Get With You」
「Get With You」

 思わずスウィングしたくなるようなハネたリズムとスタイリッシュなR&Bサウンドが魅力のこの曲は、冒頭から1番終わりまでは比嘉、宇原、杉山の新メンバー3人がフィーチャーされており、2番からはDEEPの3人による熟練のボーカリングが展開される。また歌詞の中にはDEEPの楽曲タイトルが連想されるようなワードが随所にちりばめられているなど、歴史ある彼らの名刺代わりの一曲にもなっている。

 なお、この「Get With You」は2019年7月の『DEEP VOCALIST AUDITION』の際にはすでに課題曲として完成していた楽曲でもある。そこからグループのデビュー曲として世に出されるまでに1年かけて歌い、作り込まれたという点からも、彼らが6人組グループとしての“歌”にどれほど真摯に向き合っているのかが伺える。

 DEEP SQUADは、10月8日深夜にスタートするテレビ東京系ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』のエンディングテーマとして新曲「Good Love Your Love」が起用されているほか、2021年公開予定のショートフィルム企画『CINEMA FIGHTERS project』第4弾にも主題歌を提供することが決定している。

 これから様々な場所で響き渡るであろう彼らの楽曲と、6人の歌声。今回紹介した楽曲、動画によって少しでも彼らに興味が湧いた方は、その活躍と進化にぜひ注目してほしい。

■日高 愛
1989年生まれの会社員。『HIGH&LOW』をきっかけに大ファンとなったTHE RAMPAGEを中心に、LDH所属アーティストについて研究中。
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