V6、25周年を迎えてさらに進化へ ダンス・楽曲ともにアップデート続ける音楽的変遷

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 「勤続25年の男たち」のキャッチコピーで話題を集めたV6。「長野くんはもう、ジャニーズの生き字引だから」と三宅健が言う。在籍年数を聞かれると長野博は「34年目」と返答。この言葉に長野も、メンバーからも笑いがこぼれた。

  9月23日に52作目となるダブルAサイドシングル『It’s my life/PINEAPPLE』をリリースしたV6。今年は25周年のメモリアルイヤーだ。ソロ活動も盛んで、デビュー当時に比べてスローではあるものの、楽曲リリースにコンサートツアーと彼らのペースで活動を続けてきた。また、V6を語る上でダンスミュージックは欠かすことができない。シングルCDを軸にした音楽遍歴と共に、彼らが渋カッコいい存在に至った軌跡を辿っていきたい。

 1995年11月1日『MUSIC FOR THE PEOPLE』でデビューしたV6。レーベルはavex、デビュー会見は東京・六本木のヴェルファーレで行われた。ちなみに、1995年1月には安室奈美恵 with SUPER MONKEY’Sが『TRY ME 〜私を信じて〜』、10月には安室奈美恵として『Body Feels EXIT』をリリースと当時はユーロビート全盛期だった。

V6 / MUSIC FOR THE PEOPLE(YouTube Ver.)

 「MUSIC FOR THE PEOPLE」のMVでは、森田剛、三宅健、岡田准一のComing Century(通称:カミセン)、坂本昌行、長野博、井ノ原快彦の20th Century(通称:トニセン)の二手に分かれスイッチしていく。ジャニーズJr.歴が長いトニセンが激しく踊り、若手のカミセンにそれぞれフォーカスが当たる、ざっくりと分ければ静と動。サビで6人が集合すると、カミセンとトニセンが前後に入れ替わるなど、ダンス歴や身長差を絶妙に埋める振り付け。そして4作目の「TAKE ME HIGHER」(1996年9月16日)で、一旦ユーロビートから離れる。

 翌1997年からはHIPHOPやレゲエなどの流行を意識したポップサウンドへとシフト。1月は「愛なんだ」、4月は「本気がいっぱい」、7月は「WAになっておどろう」と続く。MVにはメンバーが笑顔を浮かべ、輪になって踊る楽しげなダンスシーンがみられた。

V6 / 本気がいっぱい(YouTube Ver.)

 1998年2月リリースのミニアルバム『SUPER HEROES』には、ジャニーズファンお馴染みの「Can do! Can go!」を収録。3月リリースの「Be Yourself!」を最後にユーロビートに終止符を打った。1997年からスタートした『学校へ行こう!』で、「みのりかリズム4」という4拍のリズムゲームを楽しむコーナーが存在した。バラエティでも音楽を取り入れた企画が多かったのもV6の特徴と言える。

 2000年代に入ると、これまでのラフなスタイルから路線変更。特に印象的なのが2001年「愛のMelody」。6人お揃いの赤いシャツというファッショナブルな衣装で、現在のスタイルに通ずるコンセプチュアルな世界観を打ち出した。メンバーが出演するドラマの主題歌やCMソングに起用されることも増え、バラードから応援ソング、ラブソング、みんなが歌えるハッピーソングとジャンルもボーダレス。

V6 / 愛のMelody(YouTube Ver.)

 前向きな楽曲が並ぶ中で、2008年5月にリリースされた「蝶」はラテン調のダンスナンバー。積み上げてきた演技力が発揮された、色気漂うダンスで魅了した。2009年9月には「GUILTY」、1年後の2010年9月には「only dreaming」を発表。2作連続でエモーショナルなR&Bへ。特に「GUILTY」では、キビキビとステップを踏みつつも、しなやかに身体を動かす。3人ずつに分かれて縦に並び、左右に身を振るごとに一人ずつ両サイドにバラけて6人が一列に並ぶ。巧みなフォーメーションダンスが組み込まれた。

V6 / GUILTY(YouTube Ver.)

 2012年「V6史上最大の問題作」のキャッチコピーと共に放たれた「kEEP oN.」。ピアノ演奏にのせたバラードからはじまり、エレクトロ、ファンクに弾き語りと7種のパートが6分6秒に凝縮された珍しいサウンド。ジャニーズのお家芸ともいえるトンチキソングとは異なる、テクニカルな楽曲。これまで様々なジャンルを歌い踊り、彼らの器用さは十分に伝わっているが、この楽曲で彼らの技量の高さを証明した。

V6 / kEEP oN.(YouTube Ver.)

 2013年2月リリース12thアルバム『Oh! My! Goodness!』収録の「Supernova」のようにEDMサウンドへとシフトしていく。人気ダンスイベント『ULTRA JAPAN』初回開催が2014年。それを踏まえるとやはり音楽の流行を上手に取り入れてきたといえる。

V6 / Supernova(YouTube Ver.)

 また、ダンスも技巧を凝らす。2019年6月にリリースされたダブルAサイドシングル『ある日願いが叶ったんだ/All For You』の「All For You」では、間奏の振り付けにTemptation’s stepという新たな試みを取り入れた。振付師にYOSHIEを迎え、細やかなステップ、体幹を使った繊細な動きの重なり、ソウルフルなダンスが観る者の心を揺さぶる。ダンス歴を重ねてきた熟練者の技量が光る。

V6 / All For You(YouTube Ver.)

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