2020.08.31 16:00

DISH//生配信ライブから感じた“繋がり”のメッセージ　メンバーとファンの思いが交差したステージを振り返る

文＝むらたかもめ

　アップテンポの楽曲「JUMPER」と北村匠海がハンディカメラを持ってメンバーを映しながら披露する演出があった「ビリビリ☆ルールブック」と続けて盛り上がりは最高潮に。「HIGH-VOLTAGE DANGER」で踊りながら演奏する姿からはダンスロックバンドとしての真骨頂を感じた。「愛の導火線」で柊生は、スモークが出るキャノン砲を何度も打ち盛り上げる。

　新曲「僕らが強く。」では〈何度も出会わなくては〉というフレーズがスクリーンに映ったとき、カメラがスクリーンをアップで映した。これがDISH//が今伝えたいメッセージなのかもしれない。そしてあいみょんが提供した「へんてこ」と代表曲「猫」を続け、切なくも温かい空気を作り出した。

　「家で声を出したり手を叩くのって恥ずかしいでしょ？　代わりにみんなで乾杯しましょう！」と柊生が言ってからメンバーとスタッフ全員で「乾杯！」と画面の向こうに叫び、ラストにメンバー作詞作曲のポップナンバー「乾杯」を演奏。光に照らされたシャボン玉がステージに降り注ぎ、演奏を多幸感溢れた雰囲気で彩る。楽しいけど感動的。そんな余韻を残してライブは終了した。

　ファン参加型の企画があったりファンに向けて投げかけるメッセージがたくさんあり、画面の向こうまで音楽をしっかり伝えたいというDISH//の想いを感じた。そしてファンは熱い想いをしっかりと受け取りコメントを残していた。離れていても繋がりを感じるライブだった。それはバンドとファンの間で強い絆と信頼関係があるから感じたことかもしれない。