乃木坂46 齋藤飛鳥&梅澤美波&山下美月が『バナナサンド』出演 先輩後輩関係を超える『映像研』トリオの絶妙なバランス

 それが、今年7月にオンエアされた『乃木坂工事中』(テレビ東京系)でのこと。番組内の企画「内輪ウケものまね大賞」で山下が「バナナマンの一言に、ビックリした時の齋藤飛鳥」と題したヘラヘラした態度の齋藤をものまねしたのだ。以前のリモート放送で、「バッグが欲しいです」と齋藤におねだりしている山下の姿を見ていたこともあり、バナナマン・設楽統は「ちょっとイジり始めてる」とコメント。齋藤も「私をバカにする節があるんです。『映像研』で共演してから『コイツいけんな』と思われて」と嬉しくも複雑な胸の内を明かしている。『バナナサンド』では、バナナマンとサンドウィッチマンが、若手時代にやっていたナメられ対策を伝授するというが、山下の齋藤への態度は変化するのだろうか。

 一方の梅澤は山下と一緒に齋藤をイジりにいくこともあるが、基本、従順に齋藤を慕っている様子。3期生の中ではMCやまとめ役になることが多い梅澤だが、齋藤は早くから「実はそんなにしっかりしていないところもいいですね」(参照:乃木坂46齋藤飛鳥「好きなメンバーは白石麻衣」発言を反省?「毎度、名前出してすいません」)と素のキャラクターを見抜いており、その一言で梅澤もスッと気持ちが楽になっていたようだ。

 梅澤は先日より1st写真集『夢の近く』の公式Instagramアカウントを開設。ストーリーズは梅澤本人が投稿しており、齋藤の誕生日8月10日には、「#齋藤飛鳥生誕祭」「改めて誕生日おめでとうございます 時折甘えてくる飛鳥さんがとても可愛く愛おしく感じます」という文章と一緒に、満面の笑顔で飛び跳ねる、なかなか見られないレアな齋藤の姿を公開していた。山下と梅澤とで、齋藤が絶妙に見せる表情が違うのも、『映像研』トリオの均衡が保たれているポイントに思える。

 ほとんど話したこともなかった3人が、先輩後輩という壁を飛び越え、ここまで仲良くなれたのは、3人がそれぞれ年が近いということもあるが、『映像研』という撮影期間を共に過ごしたのが一番の理由だろう。アンダーライブや舞台を通して絆が生まれることは多々あるが、『映像研』トリオの仲は乃木坂46でも稀有な例。今後、グループを牽引する存在の齋藤を、山下と梅澤がより近くで支えるためのタームであったとも言える。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる