THE RAMPAGE 山本彰吾と武知海青、グループの快進撃の裏にある2人の“参謀”の存在

THE RAMPAGE山本彰吾と武知海青の関係性

武知海青

 先日開催された『LIVE×ONLINE「THE RAMPAGE」』(ABEMA)では、「WELCOME 2 PARADISE」での安定の2ショットだけでなく、エキセントリックな言動に定評のある山本が別の曲中にいきなり武知の胸筋をタッチするというハプニングもあった。時折山本が披露する武知の声マネも「似てる!」と好評だ。さらに、公式ブログやEXILE TRIBE mobile内で配信している山本のラジオ「やましょ~の作業用BGMにでもどうぞ。」(有料コンテンツ)では、焼肉を食べに行く時は山本が武知を“先生”と呼び、武知が肉が焼いてくれるのを隣で待っているというエピソードや、ラジオの第15回(2019年2月4日配信)に武知がゲスト出演した際、その日誕生日だった武知に「海青は365日唇が乾燥してるから」と山本がリップクリームをプレゼントする場面も。どちらかと言えば“山海”コンビは表立って仲の良さをアピールするタイプではないが、だからこそ、ふいに投下される“山海”エピソードがファンの心を掴んでいるようだ。

 一見対称的にも思える2人の共通点を挙げるとしたら、周囲をよく見ている観察力と頭の回転の速さだろうか。山本は「(メンバー内で)無人島に一緒に行くなら?」という質問に対して、メンバー16人の内10人が指名するほどの頭脳派。リーダーの陣が「ヤマショー(=山本)は、とにかく頭が良くてキレるので、無人島からの脱出方法を見つけ出してくれる気がします」、RIKUが「僕は無人島で生き抜くならって考えたんですけど、やっぱりヤマショーは頭がいいからその方法を考えてくれそうだなって。(中略)ヤマショーといたら、死ぬことはないだろうなって思いました」と語るように、年上メンバーからもかなり頼りにされている。そして、同質問に対してできる男・山本が無人島の相棒に選んだのが、武知海青。その理由は「背も高いから木にも登れるだろうし、体力もあるから頼りになりそう」(引用:モデルプレス)とのことだが、武知もインタビューなどでは空気を読みながら的確に発言するタイプで、本質は頭脳派と言えるだろう。ちなみに、世話好きな山本も末っ子体質の武知も、末っ子長男で、姉と共にダンスを続けてきたという経歴を持つ。一般的に、末っ子は年上のきょうだいの言動から学ぶことが多いそうで、それもまた、2人が大所帯グループの中でスマートに立ち振る舞える一因なのかもしれない。性格だけでなく、得意なダンスジャンルに関しても、武知がジャズダンスとクランプ、山本がフリースタイルと、幅広い表現に適応できることが“山海”コンビの強みである。

 「これは理想なんですけどTHE RAMPAGEの“GO出し”になりたいです! たくさんのアイデアを吸い上げてまとめて、16人で一斉に攻めることのできるタイミングを見極めて「GO!」といえる、そんな存在になりたい」(引用:THE RAMPAGE、16人全員集合インタビュー バラードでの新たな挑戦とグループ内での個々の役割を語る)と語る山本彰吾と、16人の中では年下チームながらも、説得力のある発言と肉体美で“頼もしさ”を体現する武知海青。THE RAMPAGEの快進撃の裏には、2人の“参謀”が存在している。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる