THE RAMPAGE 鈴木昂秀と龍、『HiGH&LOW』とも重なる“相棒”的な関係性 2人の音楽愛でグループの次なるステージ創る
来たる7月22日、昨年秋に公開され、大きな話題を呼んだ映画『HiGH&LOW THE WORST』のDVD&Blu-rayがついに発売される。それに伴い、7月9日からは映画のスピンオフドラマ『HiGH&LOW THE WORST EPISODE.0』がリピート放送中。同作には、主人公・花岡楓士雄を演じた川村壱馬を始め、多数のTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE(以下、THE RAMPAGE)メンバーが出演している。主題歌もTHE RAMPAGEが担当しており、彼らの快進撃はここから始まったと言えるだろう。しかし、グループがメジャーデビューを果たす2017年よりも前、2016年4月に放送されたドラマ『HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜 SEASON2』から、すでにHiGH&LOWシリーズに出演しているメンバーがいる。パフォーマーの鈴木昂秀と龍だ。そこで本稿では、作品の中でも相棒的な役どころを演じ、実際も幼馴染のような関係だという2人について紹介していく。
鈴木昂秀は、1998年10月3日生まれで神奈川県出身。龍は、1998年9月9日生まれで千葉県出身。同い年の2人は小学5年生の時に劇団EXILEのオーディションを受けることになり、そこで運命的な出会いを果たした。そして、本格的にダンスを習いたいとEXPG STUDIO TOKYO 校に入校。オーディションを受ける以前の鈴木は、サッカーに夢中で県の選抜メンバーにも選ばれるほどの実力だったが、「オーディションの話があって本格的にダンスを始めて、ダンスがすごく楽しくなってしまった」(引用:TOKYO HEADLINE)とダンスの道へ。中学校から陸上競技(短距離走)を始めたことで陸上選手になる夢を抱いていた龍も、EXPGの生徒としてEXILEや三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのサポートをするうちに、アーティストへの憧れが大きくなっていったようだ(参照:TOKYO HEADLINE)。今年4月に行ったインスタライブ「STALI HOMIES」では、2人でEXPG時代のことを振り返り、「レッスンが終わると、俺のことを送り迎えしていたおばあちゃんと、昂秀のことを送り迎えしていたお母さんが話していたのが印象に残ってる」(龍)と語っていた。その後2人は、2014年に開催された、世界で活躍する次世代アーティストを育成するプロジェクト「GLOBAL JAPAN CHALLENGE~世界に羽ばたく夢者修行~ in NEW YORK supported by EXILE & avex group」のオーディションに参加。そこでは惜しくも落選したが、THE RAMPAGEの候補生に選出され、「武者修行」を廻った上でTHE RAMPAGEの正式メンバーに。グループ結成時、鈴木はまだ15歳、龍は16歳という若さだった。
そんな2人がTHE RAMPAGEという看板を背負い、揃って俳優活動をスタートさせたのが、冒頭で紹介した、2016年4月に放送されたドラマ『HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜 SEASON2』。オーディションを経て、鈴木は辻役、龍は芝マン役に抜擢され、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』、ドラマ『HiGH&LOW THE WORST EPISODE.0』、映画『HiGH&LOW THE WORST』にも出演している。2人が出演した不良の巣窟・鬼邪高校のシーンには、鬼邪高校の定時制を統括する村山良樹役の山田裕貴、全日制を統括する轟洋介役の前田公輝といった実力派俳優達が顔を揃えているが、そこに埋もれない堂々とした演技と奇抜なビジュアル、普段の2人を感じさせるようなチームワークで視聴者を魅了した。とくに轟洋介(前田)と辻(鈴木)&芝マン(龍)は、もともと全日制の頭だった辻&芝マンが轟に負けたことがきっかけで、今では轟一派として常に行動を共にしているという関係性。そのため、演じている3人も仲が良く、前田自身もインタビューで鈴木と龍のことを「うちの辻と芝マン」と呼んだり、「やっぱり僕の中で、龍と昂秀の存在は大きいんですよ。両脇にいてくれる2人の存在があったからこそ、轟に箔が付いたんじゃないかと思っています」(引用:ナタリー)と語っている。THE RAMPAGEの中でも、“THE RAMPAGEの赤ちゃん”(龍)、“いじられ愛されポンコツキャラ”(鈴木)と称される2人だが、鬼邪高校の先輩達からもかなり可愛がられているようだ。
さらに、THE RAMPAGEの楽曲「SWAG & PRIDE」が映画『HiGH&LOW THE WORST』の主題歌に起用された縁から、同曲の振付も鈴木と龍が担当。得意とするダンスジャンルは、鈴木がSWAG、龍はもともとはハウスで現在はヒップホップと異なるが、この時はギターリフが映えるロックサウンドに合わせて、映画のバトルシーンを連想させるような大迫力のパフォーマンスを完成させた。ちなみに、当時の龍にとってはこれが初めての振付担当であり、そのタイミングで映画主題歌という大役を任されたことは、かなりのプレッシャーがあったそうだ。だが、夜な夜な振付を練っていたという反面、「そんなときオフがあったので気持ちをリセットするためにも海に行きました」(引用:SPICE)というマイペースな制作エピソードも語っており、やはり只者ではない存在感を放っている。