ST☆RISHの代表曲で辿る『うたの☆プリンスさまっ♪』の10年 7人の絆とファンへの感謝から生まれた名曲たち
ファン歓喜の仕掛け満載「WE ARE ST☆RISH!!」
アニメ4期『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター』最終話でST☆RISHが披露した楽曲。世界的スポーツイベントのオープニングアーティスト枠をかけて、先輩ユニット・QUARTET NIGHT、ライバルユニット・HE★VENSと競うことになったST☆RISH。2組が完璧なパフォーマンスを見せ、プレッシャーがかかる中での披露となった。
7人のアカペラで始まる、いつもとは異なる歌い出し。メンバーのリレーパートは、これまで以上のワクワク感で包んでくれる。何より、初期からのファンを喜ばせる仕掛けがこの曲にはあった。〈闇に光を 荒れ野に花を〉、〈さあ今キスよりすごい歌が本当にあったとわかる〉という歌詞とメロディは、ゲームやアニメ1期から応援しているファンならきっと気がつく、思い出の楽曲やシーンをフィーチャーしたもの。ファンへの感謝の気持ちを込めた音楽のプレゼントだ。
王道のST☆RISHを体現した「ファンタジック☆プレリュード」
2019年6月に公開されて以降ロングランヒットとなった『うた☆プリ』初の劇場版アニメ、『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』。本作は「全編ライブ」という前代未聞の映画なのだが、そのライブで1曲目に披露されたのが、ST☆RISHの「ファンタジック☆プレリュード」であった。
純白の宮廷服に身を包んだ7人は、シンデレラを迎えに来た王子様のよう。オーケストラの豪華なサウンドで夢の世界に誘う。ベタにも思えるキラキラの輝きとお決まりのパターンの積み重ねこそが、ST☆RISHの王道パターン。もちろん2曲目に歌った「ウルトラブラスト」のようなアツい楽曲もあり、ST☆RISHの楽曲の可能性は無限大だ。
10周年を迎え、新曲の発売やファッションデザイナー・丸山敬太との3度目となるコラボレーションなど、今後も様々な豪華企画が予定されている『うた☆プリ』。これから描かれていく未来地図にも、まだまだ目が離せない。
■大曲智子
フリーライター。映画、ドラマ、アニメ関連のインタビューを中心にお仕事中。「ボイスニュータイプ」、「TVガイド VOICE STARS」などの声優雑誌や、男性声優写真集でインタビュアーを務めている。
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