Stray Kids、最新シングル『TOP』はK-POPシーンで異例の作品に? 『神之塔』OP/EDテーマや3カ国同時展開の新しさ

Stray Kids、最新シングル『TOP』はK-POPシーンで異例の作品に? 『神之塔』OP/EDテーマや3カ国同時展開の新しさ

 3月18日にアルバム『SKZ2020』で日本デビューした8人組のK-POPグループ・Stray Kids(通称:スキズ)が、6月3日に日本での1stシングル『TOP -Japanese ver.-』をリリースする。2PM・GOT7・TWICEなどが所属するJYPエンターテイメント所属で、2018年のデビュー時には韓国内の新人賞で11冠を獲得しており、昨年「MIROH」「Levanter」で音楽番組1位を獲得している(M COUNTDOWN)。ワールドツアーも成功させ、新人としては欧米圏のKPOPファンの間ですでに認知度と人気の高まっている注目の若手グループだ(参考:日本デビューのStray Kids、彼らならではの面白さとは “楽曲派”も楽しめるグループ性を解説)。

Stray Kids 『SLUMP -Japanese ver.-』Music Video(TVアニメ「神之塔 -Tower of God-」ver.)

 今作は2010年から韓国のNAVER WEBTOONにて連載を開始以降、世界で45億ビューを記録し、28カ国語に翻訳されている人気ウェブコミック『神之塔』のアニメ版主題歌だ。『神之塔』のアニメーションは、アメリカのアニメーション制作参加によりエミー賞受賞経験もある日本のテレコム・アニメーションフィルムが制作し、アジアだけでなく、アメリカの日本アニメ・コミックの海外配信大手・Crunchyrollを通して欧米圏でも広く配信される国際的なプロジェクトとなっている。

TVアニメ『神之塔 -Tower of God-』OPテーマ「TOP -Japanese ver.-」Stray Kids

 それに合わせ、「TOP」は韓国語・日本語・英語の3カ国語でリリースされ、展開地域に合わせた言語のオープニング・エンディングバージョンが採用されている。Stray Kidsは英語ネイティブのメンバーも在籍し、もともと英語圏での人気が高い。先日の日本デビュー時にも日本語バージョンの楽曲を発表しているが、最初から3カ国語バージョンをリリースする前提での楽曲制作というのは、様々な言語での楽曲制作やパフォーマンスが一般的なK-POPの世界でも珍しい。

 また、韓国ではドラマやアニメーションのOST(オリジナル・サウンドトラック)をK-POPアイドルが担当することはあるが、いわゆる日本スタイルの「アニメ」作品において、作品の第一印象ともなるオープニング主題歌への注目度はそれ以上に特別なものだ。日本のアニメがサブカルチャーとして世界的に浸透した現在、アニメの主題歌は海外のファンがJ-POPやJ-ROCKを知る大きなきっかけのひとつにもなっている。

 それくらい「作品の顔」の一部にもなりうるのが主題歌だが、「TOP」はただのタイアップソングではなく今作のために書き下ろされた歌詞であり、そこには原作のストーリーが込められている。ハードなラップから始まり、切なげでメロディアスなサビからまたラップパートへと移り変わってゆく転調のバリエーションにはStray Kidsらしさがある。また、ストリングスが印象的なアレンジは原作の壮大な世界観をイメージさせるようだ。一方、エンディングの「SLUMP」は原作のマクロなイメージを表すような「TOP」とはまた違う、主人公・夜の心情を描写したような切ない歌詞とアレンジが秀逸だ。

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