ビートルズにも影響与えたリトル・リチャードの名曲がバイラルチャート上位に ロックンロールの創始者が現代に伝えること

参考:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest

 Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(5月14日公開:5月7日~5月13日集計分)のTOP20は以下の通り。

1位:瑛人「香水」
2位:Meland × Hauken「Chernobyl 2017」
3位:YOASOBI「夜に駆ける」
4位:神はサイコロを振らない「夜永唄」
5位:Rin音「snow jam」
6位:韻マン「Change My Life」
7位:優里「かくれんぼ」
8位:Put a Donk on It「The New Sweet Groove」
9位:魔王魂「12345」
10位:Heux「Headstart 2019」

11位:Gaho「Start」
12位:Hi-STANDARD「STAY GOLD」
13位:Shuta Sueyoshi「HACK」
14位:キングコング「えんとつ町のプペル」
15位:瑛人「君の愛と僕の愛」
16位:リトル・リチャード「Tutti Frutti」
17位:瑛人「HIPHOPは歌えない」
18位:Teniwoha「ヴィラン」
19位:DISH//「猫」
20位:Aperture Science Psychoacoustic Laboratories「Want You Gone」

 先週取り上げた瑛人「香水」が3週連続でバイラルチャート1位をキープ。YOASOBI「夜に駆ける」、Rin音「snow jam」、Put a Donk on It「The New Sweet Groove」など、他にもTikTok経由でバズを起こした楽曲の好調が続く結果となっている。そんな中で今週は、16位にランクインしたリトル・リチャード「Tutti Frutti」に注目したい。

リトル・リチャード『Here’s Little Richard』

 リトル・リチャードは1932年にアメリカのジョージア州に生まれ、後にロックンロールの創始者の一人として知られるようになった偉大なミュージシャンだ。The BeatlesやThe Rolling Stonesをはじめ、Led Zeppelin、ボブ・ディラン、デヴィッド・ボウイなど、1960年代以降に活躍するアーティストたちに多大なる影響を与えており、無名時代のジミ・ヘンドリックスがサポートギタリストを務めていたこともよく知られている。『ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー』(2008年)では第12位に選出されており、彼がいなければ、ロックの歴史も今知られているものとは大きく変わっていたことだろう。

 そんなリトル・リチャードが亡くなったのが先日5月9日(現地時間)。享年87歳、死因は骨肉腫だと診断された。訃報が届くと、本国アメリカでは、前2日間に比べてストリーミング再生数が2,000%、ダウンロード数が7,000%近く上昇したという(参考:NME Japan)。日本も含めて特に多く聴かれているのが代表曲「Tutti Frutti」で、リリースされたのは1956年1月。〈A-wop bop-a-loo-bop, a-lop bam boom〉という冒頭のシャウトは、ロックンロールシンガーとしてのキャリアの幕開けを象徴する強烈なオープニングだ。後にデヴィッド・ボウイは、このシャウトを初めて聴いた瞬間について、「神のお告げが来た」「この世のものとは思えなかった」と振り返っている。

Little Richard – Tutti Frutti [Screen Test]

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