新しい地図が「#リモートななにー」で示した、立ち止まったときの”新しい価値観”の見つけ方
稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾による、月1回のレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(AbemaTV、以下『ななにー』)#26が、5月3日に放送された。新型コロナウイルスの感染予防の観点から、先月は3人が十分に距離を取ってトークを展開していたが、今月はいよいよリモートでのオンエアに切り替わった。
誰も経験したことのない非常事態。その中でも、「離れていても心はひとつ」と新しい地図として日本財団と新たな基金『LOVE POCKET FUND』(愛のポケット基金)を立ち上げた3人。医療関係者やその子どもたちを含めた家族などを支援するプロジェクトをスタートさせ、3000万円を寄付するなど、「できること」を模索し続けている。そして今回の『ななにー』でも、この自粛期間をきっかけに次のステップに踏み出すヒントを見せてくれた。
「新しい価値観が生まれそうだよね」と稲垣がつぶやいていたのが印象的だった。確かに、今回のオンエアはリモートだからこそ、できたことが多かった。小池百合子東京都知事を含む20名以上という多くのゲストを迎え、テレビ電話のような形だからこそ、いつも以上にゆっくりと会話を楽しむことができているようにも感じた。
例えば、本来であればワハハ本舗の稽古場にロケ取材をする予定だった久本雅美と柴田理恵が登場すると、草なぎ、香取と共演していた『笑っていいとも!』時代の思い出話に花が咲く。STAY HOME中に家の掃除をしたという久本は、香取がおそらく10代のころにくれたというお土産が出てきたと画面に見せる。その雰囲気は、まるで親戚との会話のようだ。このGWは帰省も自粛を呼びかけられているが、こんなふうにオンラインでお互いの元気な顔を見せ合うというのもひとつの提案だ。
他にも名作と言われる映画やドラマも、今や様々なサービスが充実し、おうちですぐに観られる時代。話題作を観ていないことは、決してネガティブなことではなく、“これから観る楽しみがある“というポジティブなことだと、考え方を転換させる香取。草なぎも、名作ならいつ観たって感動できるものだと続き、まだ観ていない名作自慢で盛り上がることに。そのやりとりは、私たちの生活には未知の楽しみがごまんとあることを教えてくれるようだった。
これまでの生活が一変したからこそ、今まで見えていなかったものが目につくようになったという人は少なくないのではないか。ゲストの多くが断捨離をしたと話していた。さらにライブセッションするはずだった5人組バンド・Novelbrightとは、自分のためのオシャレについて話すシーンも。ファッション好きな香取が「わかる!」と食いついたのは言うまでもない。
またすっぴんのため覆面マスクで登場した大久保佳代子は、1人で自由に過ごせるからこそ、早起きをして規則正しい生活をしていると話す。そして、暇つぶしから始めたイラストを披露。「センスありますよ」と画伯な草なぎが褒める流れは視聴者の笑いを誘うが、確かに味がある画風で、今後もぜひ新作を『ななにー』で見せてほしいものだ。