DREAMCATCHER、ロック×K-POPの融合に海外でも反響 世界中魅了するグループの魅力を解説

DREAMCATCHER、ロック×K-POPの融合に海外でも反響 世界中魅了するグループの魅力を解説

 2月下旬、何となく見ていた韓国の音楽番組にDREAMCATCHERが登場した。重厚なエレクトロと激しいロックを融合させ、中世の魔女狩りをモチーフにしたという「Scream」のパワーみなぎるパフォーマンス。これまでのDREAMCATCHERのイメージより何倍も力強くなっていて目を奪われた。番組では、日本でも活躍中のIZ*ONEと1位を争っていたところだった。

 2017年に韓国でデビューしたDREAMCATCHERは、“悪夢コンセプト”を掲げ、メタルロック要素をベースにした楽曲とダイナミックなダンスで、ダークファンタジーな世界観を貫いている女性グループだ。韓国特有のエモーショナルなメロディに、ヘビィなドラムとリフ駆け巡るギターサウンドを組み込み、スラリと高身長の7人が、確かな歌唱力と大胆なダンスで魅了する。

 数多のダンスグループが存在する韓国だが、ロック自体の需要が少ないこともあり、ロックサウンドを一貫して採用しているチームは珍しい。また韓国ではミディアム~スローテンポの曲が好まれるが、DREAMCATCHERのアップテンポ感はK-POPの中で特徴的だ。例えばTWICEの「TT」は131、BTS「DNA」は130、BLACKPINK「BOOMBAYAH」は126BPMと、K-POPの主流はBPM110~130程度のミディアムテンポなのに対し、DREAMCATCHERの曲は150~200BPMと相当速く、インパクトも強い。デビュー曲「Chase Me」で登場してからK-POP界で大きな注目を浴び、ガールズグループ好きの人はもちろん、ロックファンをも取り込んでいった。

 この人気は世界へも飛び火し、デビュー半年後には、日本を皮切りにアジア・南米・欧州の8都市へ、2018年はアジアと南米の7都市、2019年はアジア・欧州・北米を21都市廻るワールドツアーを開催する勢いだ。また楽曲を出すたびにiTunesやBillboardの世界チャートのトップ10にランクイン、冒頭に記した「Scream」がリード曲となっている1stアルバム『Dystopia : The Tree of Language』(韓国最新アルバム)は、ワールドワイドiTunesアルバムチャートで初登場世界2位を記録。ランクインを果たした2月18日、1位のジャスティン・ビーバーと3位のビリー・アイリッシュに挟まれるという驚異の状況が起こった。  

 韓国のあるネット記事に、“2020年、レッドオーシャン(競争市場)のアイドル市場において、DREAMCATCHERは既存のガールズグループとは一線を画し、ブルーオーシャン(競争相手のいない未開拓市場)を築き成功を収めている”と記されていた。

 日本においては、2018年秋に「What -Japanese ver.-」でデビュー、昨年秋には日本1stアルバム『The Beginning Of The End』をリリースし、オリコン週間チャートで7位の好成績につけた。日本でのK-POPライブは、女性グループであっても圧倒的に女性客が多いが、昨年秋に筆者が訪れた赤坂BLITZのライブでは、野太い男性のコールも目立ち、男女ともバランスよく支持されていることが伺える。 そして本国の追い風も受けて、3月11日には日本オリジナルシングル『Endless Night』を発表。表題曲の詞曲に日本のメロコアシーンの重要人物・元TOTALFATのギタリストKuboty、ドラムにはcoldrainのKatsumaという強靭な布陣を迎え、これまで以上に野性味あふれる激しいドラムとギターサウンドが耳に訴える。加えて非常にポジティブで力強い歌詞とリンクしたパフォーマンスにもグッとくる。

[MV]DREAMCATCHER「Endless Night」

 YouTubeのMVにも英語のコメントがあふれ、「最高のK-POPと日本の音楽だ」「メタルとK-POPの大ファンとして、もう彼女たちを無視できない」など海外からの反応や、韓国の音楽配信サイトでも「日本の曲だからかサウンドが厚い」「韓国語バージョンもぜひ出して!」という逆輸入を望む声も。日本のバンドサウンド×韓国のダンスパフォーマンスという、双方の長所が相乗効果を生み、海外でも共鳴しているのがDREAMCATCHERならではだ。

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