TWICE、BLACKPINKとも一線画すK-POPガールズグループ、DREAMCATCHERの“新しさ”を解説

DREAMCATCHERの“新しさ”を解説

 今、世界的に注目を浴びている7人組K-POPガールズグループ・DREAMCATCHER。彼女たちは他のガールズグループとは一味違った音楽性と世界観を持っている。“悪夢”というダークでユニークなコンセプトをもとに、力強いロックサウンドとミステリアスな世界観で既存のK-POPガールズグループには見られない新しい魅力を披露し、大衆に新鮮な衝撃を与えた。日本1stアルバムのリリースを目の前にした今、彼女たちの魅力についてたっぷりと語りたい。

 悪夢というダークなコンセプトを掲げただけでも十分オリジナリティに溢れているが、彼女たちは単に珍しいイメージだけで勝負しているわけではない。K-POPガールズグループとしては非常に珍しいヘヴィーなメタルロックを持ち味に、その強烈なサウンドによってダークなコンセプトをより効果的に表現している。これまでもガールズグループがロックサウンドを取り入れることは何度かあったが、DREAMCATCHERの場合は音楽性に明確なテーマが込められているため、そのサウンドと世界観が大きな相乗効果を生み出している。もちろんこの破格的な組み合わせは、パワフルなボーカルと激しいギターサウンドに違和感なく溶け込むような、ダイナミックなダンスパフォーマンスをこなせるメンバーたちの高いスキルがあってこそ実現できたのだ。

 DREAMCATCHERの世界観は、作品単位でつながっていく壮大な悪夢のストーリーで、すべての作品に連続性を持たせている。そのストーリーはサウンドやコンセプトだけではなく、ミュージックビデオやアートワークなどをも一つに結ぶ。例えばグループ名の「ドリームキャッチャー」とはアメリカインディアンに伝わる装飾品で、子供を悪夢から守ってくれる魔除けだ。彼女たちはそのドリームキャッチャーの模様をグループのシンボルやアルバムのアートワークにも使用し、アルバムごとにその模様のディテールに変化を与え、作品ごとのテーマやストーリーの変化を表現しているのだ。

 彼女たちの世界観を支える悪夢のストーリーは、作品単位でその流れを広げていく。デビューシングル『悪夢』収録の「Chase Me」では7人のメンバーがそれぞれの悪夢となり、人間にいたずらをして困らせるという構成が取られていた。その結果、2ndシングル『悪夢-Fall asleep in the mirror』収録の「GOOD NIGHT」では悪夢ハンターとの必死の追撃戦が広がる。そして1stミニアルバム『Prequel』収録の「Fly High」では映画のプリクエルのようにメンバーたちが悪夢になる前の話を描き、「なぜこの少女たちが悪夢になってしまったのか?」への答えを提示。その後の作品でも時代を移動したり、夢と現実の曖昧な境界に近づいたりするなど一貫性のあるストーリーで没入感を高めていった。

Dreamcatcher(드림캐쳐) _ Chase Me MV
Dreamcatcher(드림캐쳐) _ GOOD NIGHT MV
Dreamcatcher(드림캐쳐) '날아올라 (Fly high)' MV

 そのようなDREAMCATCHERの独自の世界観を形作るのが7人のメンバーだ。リーダー・ジユを筆頭に、楽曲ごとに様々な歌声やダンスを使い分けて魅せるシヨン、ユヒョン、ガヒョン、ハンドン、ラップパートも担当するダミ、スア。日本でもすでに人気を集めるTWICEなどのような爽やかでキュートな“ガールラブリー”とも、BLACKPINKなどのようなクールな“ガールクラッシュ”とも一線を画す、美しさと気高さ、妖艶さを備えた唯一無二の存在感を放っている。

ジユ(リーダー、サブボーカル)
ユヒョン(リードボーカル)
シヨン(メインボーカル)
スア(サブボーカル、リードラッパー)
ガヒョン(サブボーカル)
ダミ(メインラッパー)
ハンドン(サブボーカル)
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ジユ(リーダー、サブボーカル)
ユヒョン(リードボーカル)
シヨン(メインボーカル)
スア(サブボーカル、リードラッパー)
ガヒョン(サブボーカル)
ダミ(メインラッパー)
ハンドン(サブボーカル)
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