2PM、爽やかなデビュー曲から“野獣アイドル”な楽曲まで 日本リリースシングルから振り返る音楽的変遷
JUN. Kが作り上げた2PM流J-POP「Higher」
日韓同時リリースだった8thシングル曲「ミダレテミナ」でメンバー・JUN. Kが作詞作曲に参加するが、日本向けというよりどちらかというと韓国寄りに作られた曲だった。彼が作曲能力の凄さを発揮するのが10枚目にリリースされたシングル表題曲「HIGHER」だ。
ピアノのイントロで始まるこの曲は、ヒップホップ調のJUN. Kのラップから入る。ここまではK-POPの楽曲によくあるパターンなのだが、サビに入ってガラッと印象を変える。
〈Take me Higher(となりに君がいる限り)〉とチャンソンが歌い上げるサビで一気に曲の雰囲気を盛り上げていく。メロディアスででインパクトを与えるサビの作り方は、非常にJ-POP的だ。JUN. KはJ-POPの曲の構造をしっかり把握してこの曲を作り上げたのではないだろうか。このサビがあるおかげで、とても心地よくメロディが響く良質な楽曲に仕上がっている。
完全体で復活する2PMに期待
日本では2011年から2016年の間に11枚のシングルをリリースしてきた2PM。彼ら全員が兵役から戻ってきて完全体になるまで、あともう少し。最初にテギョンが入隊してから待ち続けているHOTTEST(2PMファンの名前)にとっては、待ち遠しい日々だろう。
2PMとして動き出す前に、兵役から戻ってきたメンバーたちののソロ活動も動き出す。この5月にはJUN. Kが日本でミニアルバム『THIS IS NOT A SONG』をリリースし、音楽活動を再開する。2PMはグループとして、どのような音楽を私たちに見せてくれるだろうか。
■西門香央里
東京在住のフォトライター。K-POP、韓国トレンド、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心にWebメディアなどで活動中。年3~4回の渡韓でエネルギーを蓄えている。いつまでも年齢不詳でありたい通年おかっぱの人。座右の銘は「努力は裏切らない」。
寄稿媒体:いまトピ、エキサイト、TABIZINE、SHELBEE…等