2PM「My House」が“チャート逆走”で再注目 改めて考えるグループの強み

 2PMが2015年に発表した「My House(우리집=ウリチブ)」が韓国で注目を浴びている。現在、2PMはメンバーの一部が兵役中のため、グループでの活動を休止している状態だが、今年に入って突如この「My House」のYouTube動画が話題になり、音源チャートの逆走というドラマを生み出した。

 今回は、この「My House」の逆走を機に、改めて2PMの魅力について考察してみたい。

他のアイドルにはない2PMの魅力

2PM “My House(우리집)” M/V

 今回の現象の始まりは、「My House」のMVと音楽番組のステージがYouTubeのアルゴリズムによって推薦されたことからだった。アルゴリズムによって勧められた2PMの動画をたまたま見た人たちが、他のグループ達にはない“元祖野獣アイドル”たちの魅力に気づいたのだった。なぜ、約5年前の彼らの映像に惹かれたのだろうか?

2PM “10 out of 10(10점 만점에 10점)” M/V

 2PMは2008年8月29日「Hottest Time Of The Day」でデビューしている、すでに活動10年を超えたグループだ。デビュー当時は少しやんちゃでアクロバティックなパフォーマンスが得意なグループという印象で、キラキラした王道のアイドルというよりは、最初から男らしさと野生っぽさをアピールしていた。

 “野獣アイドル”というコピーで有名な2PMは、服を脱ぎムキムキに鍛え上げた身体を惜しげもなく見せつける。筋肉隆々のメンバーたちは、完全に他のアイドルグループとは異なる地位を築いていった。

2PM『No.5』

 「My House」では、デビュー当初ほどの露出はないものの“大人の男性”としての魅力を存分に出している。6人のメンバーたちはシャツにカラフルなスーツをラフながらもピシッと着こなし、華やかなパーティに現れる。そして美しい女性に一目惚れをし、“僕の家”に誘うのだ。“It‘s alright 僕の家に行こうよ It’s alright ただし 誰にも気づかれないように”というストレートに誘うサビの歌詞は、2PMの持つ大人っぽさと相成り、多くのリスナーをうっとりさせ、そして“10分後にあそこの前で待ってて”と歌詞が続いていく。この曲はメンバーのJun.Kが作詞作曲をしており、2PMの魅力を一番分かりきっているからこその楽曲と言えよう。

2PM “My House(우리집)” Dance Practice

  女性の手を引くような動作が印象的な「My House」のダンスは、TWICEのモモを始め、後輩たちがカバーなどをしていることでも有名になっている。今回のチャート逆走と同時に飾らないラフな格好での2PMによる練習動画も話題になり、再生数を重ねている。最初から同時期デビューのグループとは少し違う路線を歩いてきた2PMは、今改めて多くの人に彼らが持つ“大人の男の魅力”を知らしめたのだ。

日本での人気を確立をさせたものとは?

 2PMは日本でも人気グループの地位を確立している。アリーナツアーや東京ドーム公演を行なうほどの人気を得た彼らの魅力に、日本のファンはいち早く気づき、長く応援してきたのだろう。活動休止中である現在もその人気は続いている。

2PM 『I`m your man short ver.』

 実際、日本における彼らのシングルは2PMの“大人っぽさ・雄々しさ”をアピールするものが特に多い。彼らの人気とイメージを確立させたともいえる「I‘m Your Man」は日本での2ndシングル曲だが、韓国語版として韓国でも音楽番組などで披露された。シャツからネクタイを外して踊る振り付けは、“ネクタイダンス”と呼ばれ、そのセクシーさが話題になった。今でもコンサートの定番曲としてパフォーマンスされるが、終盤のシャツのボタンを外すシーンで客席は大きく盛り上がる。

2PM 「Guilty Love」 MV Full ver.

 「Beautiful」(2012年)では物憂げな男性の哀愁をバラードに乗せて表現し、「Guilty Love」(2015年)においては、ファンクでダンサブルなサウンドと、派手ではないがどこか色気を纏うダンスに、2PMにしかこの世界観は出せないと思ったものだ。

 なぜ2PMが日本でここまで長く人気が持続してるのかというと、息長く応援したいというファンの気質もあるかもしれないが、それだけでなく“野獣アイドル”から生まれた2PMらしさに“大人っぽさ”“セクシー”が加わり、2PMの軸は変わらないものの、さらなる進化をしているからだろう。

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