NEWS『WORLDISTA』で果たされた3年越しの伏線回収 4部作の第3章、グループ節目の作品に

 NEWSの最新アルバム『STORY』のリリース日まで、あと1週間。『NEVERLAND』(2017年)、『EPCOTIA』(2018年)、『WORLDISTA』(2019年)と続いたコンセプチュアルアルバムの最終章が、もうすぐ手元に届く。日に日に期待が高まる中、これまで『NEVERLAND』『EPCOTIA』と紐解いてきた。そして今回振り返るのは、第3弾『WORLDISTA』だ。

NEWS『WORLDISTA』(通常盤)

「『WORLDISTA』ベータプログラム、アクセスコードをインプットしてください」

 今度の世界観は、VR。再生ボタンを押すと、最新ゲーム機を起動したときのようなBGMと、機械的なアナウンスが聞こえてくる。これまで夢の国に誘ってくれた『NEVERLAND』も、壮大な宇宙旅行を見せてくれた『EPCOTIA』も、そのアルバムの世界観を演出するアナウンスから始まり、アルバムタイトルを掲げたリード曲へという流れが続いていた。聞き進めていくと、実はアイギアを装着すれば、どんな世界も体感できる『WORLDISTA』バージョン10(10thアルバム)によるものだったのだ、という展開が待ち受ける。

 3年越しの伏線回収。1話完結ものを楽しみながら、ある時ふとシリーズを通して根底にあった大きな謎が解き明かされたような快感。それは、1作品1作品を丁寧に創り上げるチームNEWSならではの為せる技だ。CDにはアイギア(青と赤のフィルムによる3Dメガネ)が付属され、それをかけてブックレットを覗き込むと「#想像することがみちしるべ」の文字が浮かび上がる。

 「DEAD END」を聞きながら、想像力という名のアイギアを通じて、NEWSメンバーと映画『レディ・プレイヤー1』のようなカーレースを脳内で繰り広げる。白熱したレースの後は、「CASINO DRIVE」で恋愛の駆け引きゲームだって楽しめる。どんなことも、想像するだけで叶う。つかの間、自分が世界を創る(=WORLDISTAになれる)ことで、コントロール不可能な現実を生き抜く力を養う場所。それが、NEWSが届けるエンターテインメントだ。

 『NEVERLAND』では7つのエレメント、『EPCOTIA』では7つの惑星が登場した。そして、『WORLDISTA』でも「7」を見つけることができると、加藤シゲアキが『ジャニーズWeb』内で投稿した『加藤シゲアキの極私的ライナーノーツ』で解説している。「第一チェックポイント -INTER-」を経て、e-sportsゾーンへと進むと『FIFAクラブワールドカップ』のテーマソングとなった「SPIRIT」、『日本テレビ系ロシア2018』のテーマソング「BLUE」が聞こえてくる。実は「SPIRIT」で、NEWSが歌うサッカーソングが7曲目だというのだ。

 詳しくは、ぜひ彼の熱気あふれる解説文を見ていただきたい。だが、こうした偶然にして必然のような数字のめぐり合わせも、アイドルの「もっている」部分か。あるいは、チームNEWSのクリエイターたちによる「つなげる」力の賜物か。作品の細部に神は宿る。この神=創造主=想像する者=私たち一人ひとり……と考えれば、この作品を作っているのがネオエレクトロニックワンダーステイト社=Neo Electronic Wonder State Inc.=N E W S I(愛)と膝を叩かずにはいられない。

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