ソニーオーディション『ONE in a Billion』合宿審査の結果は? 様々なドラマを生んだ熱戦&感動の一部始終をレポート
ソニーミュージックの新たなオーディションブランド『ONE in a Billion』にて、第1回目として“男性ヴォーカリスト”オーディションが昨年秋よりスタート。その模様を追ったリアリティー番組もYouTubeで毎週配信されており、参加者による緊張感のある熱戦、ライバルでありながらも絆を深め合う姿が、視聴者の間で大きな話題を呼んでいる。1月25日の最新回では、3500人を超える応募から勝ち抜いた参加者6名による合宿審査の結果が発表されたばかり。本稿では、その合宿審査の模様を余すことなく届けていきたい。
合宿審査1日目。2019年12月某日、第3次審査ライブパフォーマンス審査まで残った16人(一部欠席)がソニーミュージック本社に集合し、それまでのランキング結果から合宿審査へと進む6名の名前が呼び上げられた。そこで呼ばれたのは、木下優真、野嵜豊、三浦風雅、きゃない、MASAZAYN、成山俊太郎の6名。しかし、MASAZAYNが当日は体調不良で欠席したため、7位の荒木一仁が仮通過(MASAZAYNが指定時間に到着した場合は落選という条件付)として次へ進むことに。参加者はそれぞれの思いを胸に結果発表を静かに受け止め、通過者は合宿所へのバスへ乗り込む。その一方で、落選者は悔しさを滲ませながらも、使うことはなかった2泊3日分の荷物を抱えて各々の日常へと戻っていった。
合宿の舞台は千葉県・南房総市にあるデザイナーズコテージ。周りを自然が囲む、東京の喧騒から離れた場所で共同生活が始まる。合宿審査の選考課題は“デュオ審査”。今回のワンビリオーディションで最も多く歌われた楽曲、清水翔太「花束のかわりにメロディーを」を課題曲に、各ペアでパフォーマンスやアレンジを考え、2日目に発表するというもの。
合宿所に到着すると、すぐに自身のパートナーを決める話し合いの場が設けられた。合宿審査では6名のうち1名のみが脱落、通過者は最終審査のステージへと駒を進められるため、全員が緊張感のある面持ちで話し合いに臨む。結果は、木下優真&三浦風雅、野嵜豊&きゃない、成山俊太郎&荒木一仁に決まり、それがそのまま2人用寝室の組み分けにもなった。ライバルとの共同生活の中で自身のパートナーを理解し、パフォーマンスとして二人の強みを表現するーーこれまでのような純粋なスキルだけでなく、どんな相手とも合わせられる協調性やコミュニケーション能力も試される難易度の高い戦いが予想された。
その日はコンビ決定からすぐに、近藤名奈氏によるボーカルレッスンへ。近藤氏のアドバイスのもと、各々が自身の課題や相手のボーカルの特徴を把握し合い、限られた時間の中、急ピッチで二人の息を合わせていくことに集中する。全員に課されているのは技術だけではない。2日もない練習期間で完成形まで持っていくという圧倒的な時間の制約もあるからだ。そんなレッスンを横目に、参加者の中でもムードメーカー的な役割を担う、きゃないが夕食の調理を始める。今回の合宿では自炊を参加者が行うわけだが、ライバルでありながらもお互いを支え合う不思議な関係性が垣間見える。レッスンを終えたあとは、きゃない特製の鍋をみんなで楽しそうにつつく。デュオ審査にしても、共同生活にしても、運命共同体のような仲間意識が芽生えるのに時間はかからなかったようだ。