THE RAMPAGE、「FULLMETAL TRIGGER」MVに表れたグループ像 2019年の活躍を経た進化を表現

 近未来感のある衣装も、これまでの衣装はスタイリストが選んでいたが、今作ではファッションに造詣が深い長谷川慎・後藤拓磨を筆頭に、メンバー自ら選んでいったとのこと。それにより、異なるカラーやシルエットでメンバー各々の個性を強調していた過去作とは違い、メタリック×白のスタイリッシュなビジュアルでいちだんと統一された印象を与えている。振付は、シングル曲の振付を多く手掛けるリーダーLIKIYAが担当。〈ガンフィンガー〉のような歌詞に沿ったLIKIYAらしい振付は残しつつも、しなやかさや鋭さといった新しい要素、各メンバーが得意とするダンススタイルを取り入れたハイブリッドなパフォーマンスを完成させた。

 ちなみに、RIKU、吉野北人の突き抜けるようなハイトーンが印象的なサビに対し、間奏シーンは、ボーカル川村壱馬のラップとパフォーマーのダンスが見どころ。今回、川村壱馬は“FULLMETAL”を体現するためにあえてアクセサリーを外して撮影していたそうで、さまざまな形で注目を集めた2019年を経て、今一度自分の存在感のみで勝負しようとする彼の強気な視線が、THE RAMPAGE全員の攻めの姿勢を伝えている。

 2月から始まるアリーナツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2020 “RMPG”』について、リーダーLIKIYAは、「テーマ曲の『FULLMETAL TRIGGER』の世界観を反映した感じになると思います。今までのTHE RAMPAGEの軸の部分を総括して楽しめるものにしつつも、“FULLMETAL”なニュアンスで進化したTHE RAMPAGEを見せられたら」と語っている。まだ公開されていない予定も含め、12月までスケジュールが決まっているという。2020年、さらにパワーアップした無敵のTHE RAMPAGEが日本中を席巻する。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE『FULLMETAL TRIGGER』

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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