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あいみょん「今夜このまま」を音楽的に考察 小沢健二、フリッパーズギターからの影響も?

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 10月24日に先行配信が開始したあいみょんの新曲、「今夜このまま」。2016年のメジャーデビュー以来、6枚目のシングルとなる。ドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)のエンディングテーマとしても話題の同曲を通じて、躍進を続ける若手シンガーソングライターの作風に注目してみる。

あいみょん – 今夜このまま【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
あいみょん『今夜このまま』

 まず、「今夜このまま」の構成は、Aメロ(‐A’メロ)‐Bメロ‐サビからなるコーラスを二回繰り返し、Cメロから最後の半音上がった大サビで締めるオーソドックスなもの。このように、あいみょんの楽曲はあまり奇をてらった展開を含まない。コード進行にしても、J-POPの定番と言えるカノン進行やそのバリエーションなど、手堅いものが多い。親しみやすくグッとくる展開を重ねて、堅実に楽曲を紡いでいくスタイルと言えるだろう。

簡潔かつ想像力をかきたてるフレーズが続く歌詞

 歌詞も、隠喩やちょっとしたレトリックを使って言葉を削ぎ落とし、メロディによりそうようなものになっている。「今夜このまま」でも、具体的な名詞を使わずに、お酒やスマホといった小道具やシチュエーションを彷彿とさせる、簡潔かつ想像力をかきたてるフレーズが続くのが印象的だ。その点、デビューシングルの「生きていたんだよな」での語りはちょっと毛色が違う。しかし、語りから自然に短いBメロに移行して、そのままサビになだれこんでいく手際の良さには、丁寧に展開をつくっていく作家性がにじみ出ている。

あいみょん – 生きていたんだよな 【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

 いたずらに予想を裏切らない安定感のある展開に、言葉とメロディがきちんと寄り添ったボーカルは、ポップスとして人々に馴染みやすい。そこにスパイスを加えているのが、少ない言葉数で豊かな情景を浮かび上がらせる、巧みな作詞力だろう。

      

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