Superfly、スランプを乗り越えた過去明かす「説得力を持って歌えるようなシンガーであれたら」
今年のNHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲は、Superflyが新たに書き下ろした楽曲「Gifts」。思春期の悩める中学生に寄り添った歌詞で、中学生はもちろん、他の人が歌う歌を作ったのは、今回が初めての挑戦である。越智はこの楽曲について「悩んだんですけど、曲を作るときに。今の中学生の気持ちを知ったような気持ちで書くのは嫌だなって思ったんです」と語る。どんな歌なら今の中学生の心に寄り添うことができるのか。思い浮かんだのは引っ込み思案だった中学生時代の体験だった。「授業の一環で、ゴスペルを歌ったことがあって、生徒の前で披露したときにすんごい大きな拍手をもらったんですよ。『あ! 私ここにいていいんだな』みたいな感覚は、味方を手にしたような感覚はありましたね。自分が中学のときにこう考えられてたら、人生変わったんじゃないかなとか思うことを書きたいなと思ったし、こういう曲があったらもしかしたらもっともっと元気良く暮らしてたかもしれないなとか、なんかそういう曲を作れたらいいなと思いました」。越智が中学生に贈ったこの歌は彼らの心の支えとなっている。越智にとって歌は自分を励まし人を励ますものであり、初めて歌を歌った時もそして今もそれは変わらない。
次回、11月3日の放送では「堂本光一×井上芳雄」をゲストに予定している。
(文=向原康太)