Superfly、1年7カ月ぶりのシングルで迎えた新たなスタート 「今だからできることを積み重ねて」

Superfly、1年7カ月ぶりのシングルで迎えた新たなスタート 「今だからできることを積み重ねて」

 Superflyがニューシングル『Bloom』をリリースする。昨年4月にデビュー10周年を記念したベスト盤『Superfly 10th Anniversary Greatest Hits “LOVE, PEACE & FIRE”』を発表し、11月には『Superfly 10th Anniversary Premium LIVE “Bloom”』を開催したSuperfly。1年7カ月ぶりのリリースとなる本作には休養期間を経て、新たなスタートを切った現在のモードが色濃く反映されている。

 リアルサウンドでは、越智志帆にインタビュー。壮大なオーケストラサウンドを取り入れ、いしわたり淳治が作詞、蔦谷好位置が作編曲を担当した表題曲「Bloom」、越智自身が作詞作曲を手がけ、ジャズのテイストを前面に押し出した「Fall」、Disc.2に収録された「Superfly 10th Anniversary Premium LIVE “Bloom”」の音源を中心に語ってもらった。(森朋之)

「休んでいる間もずっと『Bloom』のことが忘れられなかった」

ーーニューシングル『Bloom』の表題曲は、オーケストラとの共演による美しいバラードナンバー。楽曲の制作はいつ頃からスタートしたんですか?

越智志帆(以下、越智):曲自体はアルバム『WHITE』(2015年5月)を作っていたときのデモ音源のなかにあったんです。でも、そのときは「いま歌うべき曲じゃないかな」という感じだったんですよね。当時はポップな曲よりも、ちょっと変わったアプローチの曲に興味があったから、「いい曲だけど、ちょっと違うな」と思ってしまって。その後、アルバムのツアーと次の年(2016年)のアリーナツアーをやって、次の制作に向けてデモを聴き直したときに「なんて素晴らしい曲なんだろう!」と感じました。

Superfly – Bloom

ーー曲の印象が変わった?

越智:そうですね。長いツアーが終わって、「柔らかい曲を歌いたいな」と思ったのかな。デモの段階ではシンプルなバンドアレンジだったんですが、「どうしてこの曲を歌わなかったんだろう?」というくらい感動してしまって。仮歌だけ録って、その後私自身が体調を壊してしまって休みに入ったんですけど、その間もずっとこの曲のことが忘れられなかったんです。お風呂でもよく鼻歌で歌ってたんですけど、とにかくメロディが綺麗で、歌っていると癒されるんですよ。浄化作用ですね(笑)。その期間に口ずさんでいたのはこの曲だけだったから、よほど心に残っていたんでしょうね。

ーー休んでいた期間を経て最初のシングルが「Bloom」になったのは、必然だったんですね。

越智:そうだと思います。ずっとこの曲が頭のなかにあったし、去年の11月のライブ(『Superfly 10th Anniversary Premium LIVE “Bloom”』)が決まったとき、「ぜひお客さんにも聴いてもらいたい」という気持ちになって、蔦谷好位置さんにオーケストラアレンジをしてもらったんです。きらびやかでハッピーで、陽の雰囲気をまとったサウンドというのかな。蔦谷さんはこういうアレンジが得意だし、とても気合いを入れてくれた印象がありました。イントロでストリングスのメロディが上がり下がりするパートがあるんですけど、実際の演奏を聴いたときにすごく感動して。「あのフレーズが素敵でした」と蔦谷さんに伝えたら、「あれはカーテンを1枚1枚開けていくようなイメージでアレンジした」と言ってたんです。そのイメージ、私もすごく共感できたんですよね。ライブで歌うことだったり、再スタートというイメージも重なって、「感動の理由がわかった!」って。蔦谷さんとは、そういう共鳴ができるんですよ。彼は映像をイメージしながら音を作ることが多くて、私は音を聴くことで映像を想像するので。

ーー作詞のいしわたり淳治さんも、「愛をこめて花束を」をはじめSuperflyの楽曲を数多く手掛けています。

越智:『WHITE』のときに久々に参加してもらったのですが、今回もぜひお願いしたいと思いました。「Bloom」はライブで聴いてもらうことが決まっていたので、「10周年であることを含めて、感謝の気持ちを歌いたいです」とお伝えして歌詞を書いていただきました。「愛をこめて花束を」もいしわたりさんの歌詞だから「あれから10年経って、きれいな花が咲いた」というイメージもありましたね。サビ頭の<咲いた>というフレーズは私が入れたいと言ったんですよ。

ーー大らかなメロディと<咲いた>という言葉のマッチングがすごくいいですよね。

越智:ひとつの音符にひとつの文字を乗せたかったんです。ライブで聴いてもらうという目的もあったし、ちゃんと言葉が伝わる歌詞にしたいなって。お客さんは初めてこの曲を聴くわけだし、音や言葉を詰め込み過ぎると伝わりづらいですからね。いしわたりさんの歌詞は、もともとすごく歌いやすいんです。音に対する言葉の乗せ方が自然で、なめらかで。「Bloom」では<誰も気づかないかもしれない/こんなささやかな花には>という歌詞がいちばん好きですね。大きいスケールの曲なんですけど、こういうリアルなフレーズが入っているのがすごいし、人間らしい温かさが伝わってきて、ここを歌うたびにグッと涙が出そうになるんですよ。この歌詞があることで、花の健気さ、強さがさらに感じられるというのかな。レコーディングのときも、ここを切なく聴かせるにはどうしたらいいんだろう? って考えてましたね。あえてノンブレスで歌って、息が苦しくなる感じが切なさにつながるんじゃないか、とか。ブレスを入れるかどうかで歌の表情は大きく変わるし、そういう工夫をしたくなる歌詞なんですよね。

ーーなるほど。レコーディング自体も久しぶりだったんですよね?

越智:1年ぶりくらいですね。スタジオに行く前はドキドキしたし、ちょっと怖いなって思ってたんですけど、大所帯のストリングスの演奏を聴いたときにうっとりしちゃって(笑)。すぐに「ここはこういう感じにしてほしい」というアイデアも自然と出て来たし、みなさんの素晴らしい演奏によって、すっと制作に入ることができました。ミュージシャンの方々と「久しぶり。元気だった?」みたいな話をするのも楽しかったですね。

コラムPick Up!

もっとみる

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

映画部Pick Up!