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<ハロプロ>20年間からベスト100曲を選出 独断だが偏見ではない楽曲レビュー(後編)

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昨年夏のハロプロコンサートの模様を収録した『Hello! Project 2017 SUMMER 〜HELLO! MEETING・HELLO! GATHERING〜』(hachama)

 今年2018年で20周年を迎えたハロー!プロジェクト。その20年間の全楽曲数2555曲(バージョン違い等を除くと1509曲)の中から100曲を厳選レビューしていく本企画、前編(http://realsound.jp/2017/12/post-136791.html)ではモーニング娘。「モーニングコーヒー」(1998年)から安倍なつみ「息を重ねましょう」(2007年)までの50曲を紹介した。後編では残り50曲をレビューする。

■051 恋愛♥ライダー/Buono!
作詞:岩里祐穂 作曲:AKIRASTAR 編曲:西川進
収録盤:Buono!『恋愛♥ライダー』(2008年2月6日発売)

恋愛♥ライダー/Buono!

 Berryz工房の嗣永桃子と夏焼雅、℃-uteの鈴木愛理のトリオ。TVアニメ『しゅごキャラ!』主題歌を歌うユニットとして結成され、つんく♂以外の作家が手がける楽曲はロック色が強く打ち出されていて新鮮だった。デビュー曲「ホントのじぶん」や5thシングル「ロッタラ ロッタラ」もいいが、やはり初期Buono!の代表曲といえばこの2ndシングルではないだろうか。スマートなロックサウンドでありつつ、唐突にハワイアンが挿入されるなどの遊び心もいいスパイス。

■052 星の羊たち/Buono!
作詞:橋本淳 作曲:筒美京平 編曲:SHUNTARO
収録盤:Buono!『Café Buono!』(2008年2月20日発売)

 1stアルバム『Café Buono!』は〈小さなステージでもあたしたちにはブドーカン〉という歌詞の「ロックの神様」、テクノポップのパロディ的な「Internet Cupid」など良曲が詰まった一作だったが、本曲では橋本淳&筒美京平という歌謡曲界のレジェンド作家が突如楽曲提供したのが驚きだった。様々な解釈を許容する深みのある歌詞世界はさすがの一言。ハロプロメンバーが筒美京平楽曲を歌うという記念碑的な一曲となった。

■053 リゾナント ブルー/モーニング娘。
作詞・作曲:つんく 編曲:鈴木Daichi秀行
収録盤:モーニング娘。『リゾナント ブルー』(2008年4月16日発売)

リゾナント ブルー/モーニング娘。

 モーニング娘。の2007年6月〜2010年12月までの期間は、メンバー変動の少なさ(まっさらの新人が入ってこない)によるパフォーマンス力の向上、大人っぽい楽曲が比較的多く続いたことなどにより、アルバム『プラチナ 9 DISC』になぞらえて「プラチナ期」と呼ばれることが多い。その時期の代表的なシングルが本曲だろう。メインMVがダンスシーンのみで構成されていることからも、その実力の自負がうかがえる。

■054 C\C (シンデレラ\コンプレックス)/High-King
作詞・作曲:つんく 編曲:AKIRA
収録盤:High-King『C\C (シンデレラ\コンプレックス)』(2008年6月11日発売)

 娘。と宝塚のコラボ演劇『シンデレラ the ミュージカル』応援ユニットがHigh-King。娘。を含む各グループからリーダーを中心に選抜された5人組で、シャッフルユニットの一種ともいえる。当時まだスマイレージ結成前の前田憂佳が抜擢されているのがポイント。レゲトン色濃いトラック、サビではヴォーギング風の振り付けといった癖の強い楽曲を見事にパフォーマンスしている。カップリング曲「記憶の迷路」も情緒的な展開のユーロビート曲で人気が高い。

■055 マノピアノ/真野恵里菜
作詞・作曲:KAN 編曲:たいせい
収録盤:真野恵里菜『マノピアノ』(2008年6月29日発売)

 松浦亜弥以来久々のハロプロ大型新人ソロアイドル、真野ちゃんのインディーズ1stシングル。幼稚園〜中3まで習っていたというピアノを弾き語りながら歌う清楚な一曲。歌唱力の高さではなく成長していく過程を楽しむことがアイドルポップスの愛で方のひとつだとするなら、本曲もその伝統に則っているといえる。初期真野楽曲は三浦徳子作詞/KAN作曲/たいせい編曲という編成が多く、Buono!と同じく非つんく♂ワークスによる新鮮さがあった。

■056 行け 行け モンキーダンス/Berryz工房
作詞・作曲:つんく 編曲:平田祥一郎
収録盤:Berryz工房『行け 行け モンキーダンス』(2008年7月9日発売)

行け 行け モンキーダンス/Berryz工房

 ディスコ有名曲「ジンギスカン」のカバーをシングルリリースしたのが2008年春。そして同年夏にはその路線を継承しつつ今度はつんく♂オリジナルソングとして本曲が提出された。サウンドも無国籍風の怪しい感じだが、MVで着用された猿の着ぐるみもインパクト大だった。このあたりからBerryz工房の「本気でふざける」というコンセプトが芽生え、後年にタイポップスカバー「cha cha SING」として結実する。

■057 はぴ☆はぴ サンデー!/月島きらり starring 久住小春 (モーニング娘。)
作詞・作曲・編曲:前山田健一
収録盤:月島きらり starring 久住小春 (モーニング娘。)『はぴ☆はぴ サンデー!』(2009年2月4日発売)

 2006年、アイドルアニメ『きらりん☆レボリューション』の主役声優に抜擢されたのが、当時娘。加入直後の久住小春だった。キャラクター「月島きらり」とシンクロする形で番組主題歌を放送3年間の間に多数リリースし、本曲はそのラストシングル。ももいろクローバー「行くぜっ! 怪盗少女」でブレイクする前の前山田健一が楽曲提供しており、初デート前の心情を歌った可愛らしい曲調。曲中で歌衣装が可変するギミックも楽しい。

■058 雨の降らない星では愛せないだろう?/モーニング娘。
作詞・作曲:つんく 中文詞:鄭昭仁 編曲:大久保薫・湯浅公一
収録盤:モーニング娘。『プラチナ 9 DISC』(2009年3月18日発売)

 前述のとおり「プラチナ期」の由来となったアルバム『プラチナ 9 DISC』には、アッパーな「SONGS」、光井愛佳ソロによるライブ鉄板曲「私の魅力に 気付かない鈍感な人」など良曲が詰まっているが、本曲は感動的なバラードソング。この頃のハロプロはアジア展開にも目を向けていて、中国出身のジュンジュンとリンリンが娘。に加入したのもその一貫と思われるが、曲後半ではその二人による中文詞のソロパートがあるのが大きな特徴。

■059 ライバル/Berryz工房
作詞・作曲:つんく 編曲:平田祥一郎
収録盤:Berryz工房『青春バスガイド / ライバル』(2009年6月3日発売)

ライバル/Berryz工房

 20枚目の両A面シングルの片一方に収録されていた一曲。〈ライバルは 弱気で後ろ向きな私〉という歌詞が印象的な、激しすぎずあくまで爽やかなポップロックチューン。MVではダンボールで作られた小道具が可愛らしく、ライブでは曲終盤にシンガロングパートが足されるなど、ファンにも人気のあった楽曲だ。Berryz工房のキャリア中、前期の代表曲が「スッペシャル ジェネレ〜ション」なら、中期のそれは本曲と捉えることもできるだろう。

■060 ぁまのじゃく/S/mileage
作詞・作曲:つんく 編曲:藤澤慶昌
収録盤:S/mileage『ぁまのじゃく』(2009年6月7日発売)

ぁまのじゃく/S/mileage

 2009年当時のハロプロエッグから和田彩花・前田憂佳・福田花音・小川紗季の4人が選ばれて結成されたのがスマイレージ(当初の表記はS/mileage)。本曲はインディーズ1stシングルで、ミディアムテンポの淡くまぶしい曲調。同級生の男の子を〈君のことなど興味ない〉と突っぱねながら、最後の数行でその理由がわかるという作詞術が優れている。ハロプロの各グループのデビュー曲は特に良曲が多いというジンクスがあり、この曲もご多分に漏れず。

■061 涙ッチ/モーニング娘。
作詞・作曲:つんく 編曲:江上浩太郎
収録盤:モーニング娘。『⑩ MY ME』(2010年3月17日発売)

 ピアノでリードしつつしっとりとしたA、一転爆発するBという二つのパートの落差で昂揚感を煽っていく曲構成。Cパートでは熱いラップも追加され、さらにエモーショナルに。「エモい」という言葉はこういう曲にこそ使いたい。つんく♂曰く「ロックな卒業式ナンバー」とのこと。実際、亀井絵里・ジュンジュン・リンリンの卒業コンサートをはじめとして、先日の工藤遥を含め、これまで通算4回の卒コンのラスト曲に選ばれており、定番化してきている。

■062 大きい瞳/モーニング娘。 [亀井絵里、道重さゆみ、田中れいな]
作詞・作曲:つんく 編曲:平田祥一郎
収録盤:モーニング娘。『⑩ MY ME』(2010年3月17日発売)

 亀井・道重・田中の6期メンバーはキャリアも長く人気も高い。そんな「6期最強伝説」を体現する3人の最初で最後のユニット曲だ。打ち込みビート+ロックギターというわりとオーソドックスなサウンドで、こういう曲調は凡庸さに陥ることもあれば王道の域にハマることもある。この曲は後者だった。2010年の横浜アリーナ、亀井・ジュンジュン・リンリン卒コン(つまり6期3人で歌う最後の機会)での本曲のパフォーマンスはハロプロ史に刻まれる名演。

■063 グランドでも廊下でも目立つ君/Berryz工房 [須藤茉麻、熊井友理奈]
作詞・作曲:つんく 編曲:平田祥一郎
収録盤:Berryz工房『6th 雄叫びアルバム』(2010年3月31日発売)

 グループ内でも長身の須藤&熊井という組み合わせで歌われるデュオ・ユニット曲。後期YMO等の80年代テクノ歌謡を想起させる、シンセのきらめく極上のポップチューン。1番では熊井がメインボーカルで須藤が合いの手的なパートを担当し、2番だとそれが逆転するという歌割が、それぞれの声質の違いを際立たせていて面白い構成だ。歌詞も〈わざと君の腕に触った時 筋肉感じた〉など引っかかりのあるフレーズが目立つ。

■064 Danceでバコーン!/℃-ute
作詞・作曲:つんく 編曲:鈴木俊介
収録盤:℃-ute『Danceでバコーン!』(2010年8月25日発売)

Danceでバコーン!/℃-ute

 2009年にメンバーの有原栞菜と梅田えりかが相次いで抜け、5人組となった℃-ute。そんな先行き不安なムードを吹き飛ばすかのようにリリースされたのがメジャー13thシングルである本曲だ。強靭な打ち込みビートによるファンキーな一曲で、エルヴィス・プレスリーを彷彿とさせるヒーカップ唱法、ハードロックの定番ギターリフを口で歌ったり、〈帰りにうどん食べてくわ〉という歌詞など、フックが随所にある楽しい仕上がり。

■065 女と男のララバイゲーム/モーニング娘。
作詞・作曲:つんく 編曲:平田祥一郎
収録盤:モーニング娘。『女と男のララバイゲーム』(2010年11月17日発売)

女と男のララバイゲーム/モーニング娘。

 亀井絵里・ジュンジュン・リンリンのラスト参加シングル。タンゴを下地にしつつ、オーケストラ風のゴージャスなサウンドで、アルバムVer.ではさらにゴージャスなイントロが足されている。そしてこの曲の特徴はなんといってもAメロ途中のブレイクだろう。高橋愛のロングトーンの合図により再開するのだが、コンサートではブレイクの長さが毎回異なっており、その間合いの緊張感がたまらない。プラチナ期の最後を飾ることになったシングル曲。

■066 愛しく苦しいこの夜に/モーニング娘。
作詞・作曲:つんく 編曲:湯浅公一
収録盤:モーニング娘。『Fantasy! 拾壱』(2010年12月1日発売)

 アルバム『Fantasy! 拾壱』には、道重さゆみの歌割が多い「Fantasyが始まる」、8期メンバーがメインの「すんごいマイバースディ」など、各メンバーに割り振られた楽曲が比較的多い。そして本曲では亀井絵里がメインとなっており、男女の初めての夜の機微が描かれた歌詞を歌っている。かなり際どいテーマだが下世話さはかけらもなく、ただただ切なさが伝わってくる。結局オリジナルメンバーでライブ披露されることはなかった幻の名曲。

■067 Kiss me 愛してる/℃-ute
作詞・作曲:つんく 編曲:平田祥一郎
収録盤:℃-ute『Kiss me 愛してる』(2011年2月23日発売)

Kiss me 愛してる/℃-ute

 メジャー15thシングル。こういったセクシーかつスピーディーな曲調を高度なダンスと共に歌い踊るというケースは以前にも「都会っ子 純情」など何曲かあったが、メンバー5人になってからはほぼ初。そしてこれ以降も同タイプの楽曲を連発していくことになり、℃-uteというグループの力をもっとも発揮できる一類型となっていった。同年発売のアルバム『超WONDERFUL!⑥』収録曲も含め、5人の℃-uteが輝きを増し始めた時期の大切な楽曲。

■068 まじですかスカ!/モーニング娘。
作詞・作曲:つんく 編曲:宅見将典
収録盤:モーニング娘。『まじですかスカ!』(2011年4月6日発売)

まじですかスカ!/モーニング娘。

 プラチナ期を過ぎ、9期メンバー4人(譜久村聖、生田衣梨奈、鞘師里保、鈴木香音)が加入したことでまた新たなシーズンを迎えた娘。のリスタート的なシングル曲。曲名通り軽快なスカビートが鳴り響く明るいサウンド。Aメロの歌パートを9期4人それぞれが連続で担当し、続いて先輩メンバーがそれを引き継ぎ、サビでは全員のユニゾンになるという歌割がひどく感動的。サウンド的には2002年のシングル「ここにいるぜぇ!」と似通っているが、また別の成果を上げているという事実自体も嬉しい。

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