「宗像明将の現場批評〜Particular Sight Seeing」第10回 夢みるアドレセンス『輝け!夢アドアワード2014』
2015年アイドル界のブレイク筆頭? 夢みるアドレセンスに加わった“最後のピース”とは
一方でこの日、夢みるアドレセンスのライヴを聴きながら感じていたのは、サウンドはロックをベースにしているという事実である。彼女たちを松隈ケンタがサウンド・プロデュースするというのは、まさにうってつけと言うしかない。メジャー・デビュー・シングル「Bye Bye My Days」の作詞・作曲・編曲は、松隈ケンタ率いるサウンド・チームであるSCRAMBLESのメンバーの田仲圭太。SCRAMBLESのメンバーの層の厚さと楽曲群のクオリティの高さは、BiSのファースト・アルバム「Brand-new idol Society」やセカンド・アルバム「IDOL is DEAD」を聴いた人ならよく知るところだろう。期待は募る。どんどん膨らむほどに。
もちろん、夢みるアドレセンスには課題が残るだろう。そもそも、彼女たちはすでに2枚のシングルがベスト10入りしているのだ。Sony Music Associated Recordsからのメジャー・デビューで、いかにして「大ブレイク感」を出すのだろうか。今後の展開を楽しみにしたい。
夢みるアドレセンスは、元「ピチレモン」専属モデルを中心に結成されただけに、メンバーのルックスの良さは保証されている。そしてステージにおいても、セット、照明、演出、ダンスのフォーメーションなど、メジャーアイドルらしいことをすでにきちんと行っている。そこに最後のピースが揃ったかのように、Sony Music Associated Recordsからのメジャー・デビューと、松隈ケンタによるサウンド・プロデュースが加わったのだ。
2014年の総括と2015年の新展開の宣言。大きな期待とともに2015年を迎えさせてくれたのが、夢みるアドレセンスの「輝け!夢アドアワード2014」だった。
■宗像明将
1972年生まれ。「MUSIC MAGAZINE」「レコード・コレクターズ」などで、はっぴいえんど以降の日本のロックやポップス、ビーチ・ボーイズの流れをくむ欧米のロックやポップス、ワールドミュージックや民俗音楽について執筆する音楽評論家。近年は時流に押され、趣味の範囲にしておきたかったアイドルに関しての原稿執筆も多い。Twitter
■セットリスト
1.OVERTURE
2.ステルス部会25:00
3.絶対的シンパシー
4.はじめての輝き
5.ハナモモ
6.秘密
7.ヒロイン
8.YOU&ME(志田友美ソロ曲)
9.勝ち猫とおニャき(京佳ソロ曲)
10.いつかお姫様が(荻野可鈴ソロ曲)
11.証明ティンエイジャー
12.マワルセカイ
13.純情マリオネット
14.涙が出るくらい伝えたい想い
15.どこにでもいる、至って普通
16.泣き虫スナイパ→
17.キャンディちゃん
18.ひまわりハート
アンコール1.17:30のアニメ
アンコール2.JUMP!
■リリース情報
『Bye Bye My Days』
発売:2015年3月18日
■ツアー情報
『夢みるアドレセンス #ユメトモの輪ツアー2015春 日経エンタ!さん、ごめんなさい!わたしたち結局メジャーデビューしちゃいます東・名・阪TOUR』
・日程
大阪 2015年3月1日(日) umeda AKASO
東京 2015年3月8日(日) 下北沢GARDEN(昼・夜2回公演)
名古屋 2015年3月21日(土) 名古屋ell.FITS ALL
東京(最終公演) 2015年4月25日(土) 中野サンプラザ
チケット最速先行受付:2014年12月30日(火)17時より、夢みるアドセンス公式サイトにて
■ライブ情報
<定期公演>
2015年1月22日(木) 開場18:30 開演19:00 東京・AKIBAカルチャーズ劇場“夢みるアドレセンス YUMELIVE Vol.8”
2015年1月29日(水) 開場18:30 開演19:00 東京・AKIBAカルチャーズ劇場“夢みるアドレセンス YUMELIVE Vol.9”
<イベント>
2015年2月18日(水) 開場 18:15 開演19:00 東京・新宿BLAZE“DOUBLE COLOR session6” 共演:LINQ
■関連リンク
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