「宗像明将の現場批評〜Particular Sight Seeing」第10回 夢みるアドレセンス『輝け!夢アドアワード2014』
2015年アイドル界のブレイク筆頭? 夢みるアドレセンスに加わった“最後のピース”とは
そして「純情マリオネット」では、背中合わせに輪になって踊るパートが素敵だった。夢みるアドレセンスは、5人のダンスのフォーメーションが非常によく練られており、楽曲ごとに変化して見応えがある。それはメンバーの衣替えを経て再登場した「涙が出るくらい伝えたい想い」でも同様だ。輪になったり、そこから1人離れて歌ってピンライトに当たったりするのだ。
「どこにでもいる、至って普通」では、ハードなギターがリフを刻む。そしてMCでは、この日やっとフリートークのような雰囲気になり、いい感じにメンバーのテンションも高い。「2015年の目標とマニフェスト」というお題に対して、京佳が「中学を卒業します!」と言うと「それ義務教育だから!」と突っ込まれていた。小林玲は「ソロ曲をもらいます!」、志田友美は「ソロとしても夢アドとしてもてっぺん取る!」とやる気を見せる。その一方で、山田朱莉は「食べて3キロ痩せる!」と物理的におかしいことを言って笑いを誘った。荻野可鈴は「自分のラジオ番組を持ちたい!」。MCは、グダグダなほうがそれぞれのキャラクターが出てなかなか面白かった。
「泣き虫スナイパ→」もロックで、ファンのMIXとオーイングの声もさらに大きくなる。「泣き虫の人ー!?」とメンバーが聞き、ヲタが声をあげると、メンバーが「泣き虫スナイパー」としてファンを撃ち、それに合せてファンがちゃんと倒れていく光景は馬鹿馬鹿しくも楽しかった。「キャンディちゃん」は、うなるギターがメインだが、打ち込みと合わせて楽曲自体はポップ。「ひまわりハート」では、メンバーひとりひとりがファンへのメッセージを語って終わった。
ここで本編が終わり、ファンからは「よっしゃアンコールいくぞ!」の叫び声が響く。そしてアンコールの声の中、遂にこの日の大発表がスクリーンに映し出された。