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『Awesome Talks -Vol.6』レポート

ACCとネバヤンは、それぞれのやり方で成長し続ける 痛快だった一夜をレポート

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 2つのバンドが形を変えながらキャリアを重ね、大きな舞台を満員の観客で埋める光景は、なんとも言えない痛快さがある。Awesome City Clubがnever young beachを迎え、11月24日に開催した自主企画イベント『Awesome Talks -Vol.6』は、そんな感慨深さの残るライブとなった。

 両バンドともに、2組の関係性についてMCで触れていた。Awesome City Clubのatagi(Vo./Gt.)とマツザカタクミ(Ba./Rap.)、never young beachの安部勇磨(Vo./Gt.)と松島皓(Gt.)はそれぞれが前身バンド時代から交流があったが、現在はそれぞれが新たな道で成功を掴み取り、このステージに立った。その事実だけでエモーショナルな気持ちになるわけだが、この2組はそんなことなどお構いなしと言わんばかりのハッピーなパフォーマンスを繰り広げてくれた。

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 先に登場したnever young beachは、阿南智史(Gt.)によるキャッチーなリフが特徴的な「Pink Jungle House」でいきなりトップギアが入ったかと思えば、緩やかな「ちょっと待ってよ」「なんにもない日」で観客が肩を揺らす。松島、阿南、安部のトリプルギター、巽啓伍(Ba.)の複雑に動きながらも歌に寄り添うベース、鈴木健人(Dr.)のパワフルながら時折メンバー随一の渋さを感じさせるドラムが複雑に絡み合いながらドライブする「Motel」、高田渡の代表曲をカバーした「自転車にのって」や、初期の代表曲ともいえる「あまり行かない喫茶店で」を次々とパフォーマンス。合間では安部がいつも通り観客と友人のようなやり取りを繰り広げ、会場をピースフルな雰囲気で包み込む。

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 終盤では安部が「『never young beachってバカみたいに夏のことばっか歌ってる』ってみんな言うでしょ? でも、あんま夏好きじゃねえから(笑)! この後の2曲は寒い時期に作った曲だから、『never young beachは冬の曲もあるんだ』と感じてほしいんです」と「明るい未来」「お別れの歌」を披露。どちらも彼らが2ndアルバム『fam fam』で会得した新境地ともいえる、ギターポップ・ネオアコ的な切ない疾走感が胸にくる楽曲でステージを終えた。

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 ナメクジ、UFO、ポテトフライ、ヤシの木とライブを盛り上げる為に置かれていたセットに、謎の観音像が追加され、バックに「ACC」と描かれたネオンが灯ったあとに登場したのはAwesome City Club。1曲目に演奏したのは、彼らが結成後初めて公開した「Children」だったが、そのパフォーマンスはデビュー時と、いや、3ndアルバムリリース直後とも大きく異なっていた。ユキエ(Dr.)のドラムセットはネバヤンの鈴木よりも1mほど前にせり出し、atagiとPORIN(Vo./Syn.)の両フロントに加え、マツザカとモリシー(Gt.)もステージぎりぎりまで飛び出して、観客を煽りながらライブを盛り上げる、という光景が見られたのだ。

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 Awesome City Clubのライブについては、もう1人のフロントマン・PORINの成長とともに、課題だったライブパフォーマンスがどんどん良くなっていることを書いた(参考:Awesome City Clubは“特別なバンド”になり得るか?)。しかし、彼らは少し見ない間にそんな壁などとっくに取っ払い、ライブ・バンドとしての佇まいを手に入れていた。そして2つ目のハイライトは「Vampire」。PORINが音源にはないアカペラでの歌唱から曲をスタートさせ、バンド随一といえるポップチューンの威力を倍増させる。

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 そうなると、メインボーカルであるatagiも負けてはいられない。同じくアカペラ歌唱から入った「Around The World」、スウィートな声色でフロアをチルアウトさせた「Lesson」などを歌い上げ、「Don’t Think, Feel」ではハンドマイクに持ち替え、これまでよりも全力で観客を煽る姿も見られた。ステージ上でこのようなボーカル2人の相乗効果が起こるのも、いまのACCならではといえるだろう。

     
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