ラッパ我リヤの記事一覧

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男道を爆進し続ける3人の猛者、MC Q(rap)、山田マン(rap)、DJトシ(DJ)。そのコワ持てなルックスそのままの、ハードコアなスタンスと硬派なリリックの貫きっぷりがヤローどもの心をとらえて離さない。——98年デビュー・アルバム『スーパー・ハード』をリリース。ここに収録された曲のタイトルから、彼らの主張は一目瞭然だ。グループ名の由来であり、ポリシーを提言する「ラッパー狩り屋」、ヤワなMCを蹴散らす「ニセモノセイバツ」、商業主義な音楽業界を叩く「邦楽界」、己のラップスキルを誇示した「ヤバスギルスキル」などなど……。また、MC Qの弾丸のようにまくし立てるリリックと、山田マンの滑舌に吐き出されるコトバは、ビートにガッチリくい込んでいく。そして究極のライム・フェチである二人は、とにかく韻を踏めるところはとことん踏み倒すのだ。例えば「言葉遊び」という曲からの一節——「浴場で欲情する局長も即答。するぐらい独創的、特徴あるよくよう。木造じゃ無く鉄筋、俺の部屋の上は屋上」とかなり執拗だ。そして00年大ヒットを記録したDragon Ashの「ディープ・インパクト」への参加は、強烈なキャラクターを強くアピールするきっかけとなった。これを契機にメジャー・シーンに進出し、フルアルバム『ラッパ我リヤ伝説』をリリース、威風堂々とヒップホップ・シーンに君臨し始めた。