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プレイヤーといえば、78年に全米チャートを制覇した「ベイビー・カム・バック」で知られ、スティーリー・ダンやホール&オーツと共にAOR界で語られるようになっていく。とりわけバンドのフロントマン、ピーター・ベケットとJ.C.クロウリーのペアは、スティーリー・ダンにおけるドナルド・フェイゲン&ウォルター・ベッカーになぞられることも多く、強力なソングライティング・チームによってプレイヤーが成功を収めたことを示している。——そんな、"あ・うん"の呼吸をみせる2人を中心にグループは躍進。ポップ/ロックをベースに、ジャジー/ファンキー/ソウルフルなエッセンスを注入したサウンドを展開、甘く熱いハーモニーを聴かせたのである。
だが、80年にクロウリーが突如バンドを脱退、グループは存続の危機にさらされる。しかし、プレイヤーの育ての親として知られるプロデューサー、デニス・ランバートの尽力もあり、82年『スパイズ・オブ・ライフ』を発表。デビュー当初を彷彿させる瑞々しさをたたえた内容で、息を吹き返したかのように思えたが、この作品を最後にグループは解散してしまう。
時は経ち95年、ベケットはグループをリユニオンさせたが、そこにもクロウリーの名はなかった……。