小田和正の真摯で誠実な姿勢こそが最大の醍醐味に 『ENCORE!!』ツアー東京公演
自分の音楽が望まれる限り、できるだけ多くの土地を訪れ、できるだけ多くの人に歌を届ける。この日のコンサートから伝わってきたのは、フ…
70〜80年代にかけて「眠れぬ夜」「愛を止めないで」「さよなら」など数多くのヒットを生み出したスーパー・ポップ・グループ、オフコース。そのヴォーカル/ソングライターとして、鈴木康博と共にバンドを盛り立てたのが小田和正だ。
86年に「1985」でソロとしてのキャリアをスタートさせ、89年のグループ解散と同時に活動を本格化させる。男性の声とは思えぬ透き通ったハイトーン・ヴォイス、切なくも温かいメロディ、情景を想起させるような詞世界……が一体となって織り成す純度/完成度の高いナンバーは、人々の胸に響き渡った。なかでも、TVドラマ『東京ラブストーリー』の主題歌に起用された91年の「Oh!Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に」は、ドラマの人気とも相まってメガ・ヒットを記録。その後も、「伝えたいことがあるんだ」(97年)、「woh woh」(00年)、「キラキラ」(02年)、「まっ白」(04年)「ダイジョウブ」(07年)「今日も どこかで」(08年)、さよならは 言わない(09年)…と、小田ならではの魅力が凝縮された大人のラヴ・ソングを次々リリースし、また音楽以外にも、映画監督として『いつかどこかで』(92年)、『緑の街』(97年)を手掛け、アーティスティックな才能を幅広いフィールドで発揮しているのも知られる。
2009年には61歳2ヶ月で史上最年長ドームツアーアーティストとして総動員50万人を越えるツアーを成功。またロングセラーとなっているソロキャリアを総括したベストアルバム『自己ベスト』が300週間以上のチャートインするなど記録の面でも話題を常に提供している。
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