小田和正東京公演レポート “歌を届ける力”に9000人が歓喜

20140716-oda2.JPG
7月12日、13日に東京体育館で行われたライブの様子。(写真=菊地英二)

小田和正が、7月12日に東京・東京体育館で、約2年ぶりとなる全国ツアー『明治安田生命Presents KAZUMASA ODA TOUR 2014 「本日 小田日和」』の東京公演を行った。

 7月2日に発売された9枚目のオリジナル・アルバム『小田日和』を携え、全国18カ所で36公演を開催する同ツアー。3ヶ所目であるこの日は、小田にとって約3年ぶりの東京公演で、彼を一目見ようと詰めかけた約9000人の観客で会場は満席だった。

 現在66歳の小田和正は、前作『どーも』(2011年)で、当時オリコンランキングの最年長記録となる63歳7ヶ月での首位獲得を果たしたほか、『小田日和』では、66歳でTOP3入りを達成するという日本人最年長記録を樹立した。また、2011年から2012年にかけて行われたツアー『どーも どーも その日がくるまで』の動員は67万人を記録し、こちらは“国内ソロアーティスト最多動員記録”を更新、そして同ツアーの東京公演では、自身の持つ東京ドーム最年長公演記録を塗り替えた。さらに、2011年の同ツアーの東北公演が東日本大震災の影響で中止になったため、2012年、2013年には東北地区を中心に廻るコンサートツアーを開催、復興支援活動にも積極的に携わっている。

今年は最新作のリリースに合わせ、“アルバム制作日誌”と題されたドキュメンタリーCMを放送。もともとメディア露出の少なかった小田だが、レコーディングの様子を赤裸々に公開するなど、新たな試みを実施した。

 この日のライブは新作のレコーディング風景を収めたVTRからスタート。緊張感が漂うREC風景と、チャーミングな小田の素顔のギャップが魅力的な映像が終わると、小田とバンドメンバーが登場する。最新アルバムで1曲目を飾る「そんなことより 幸せになろう」、そして「キラキラ」が演奏され、初っぱなからセンターステージで熱唱する小田の姿に、観客も総立ちで手拍子を贈る。観客の多くは40代から50代の、オフコース時代の小田を現体験している世代だが、20代、30代の若い世代の姿や、親子連れの姿も多く見受けられた。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる