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TOTO結成は、ボズ・スキャッグスが男と女の官能的な世界を描いた『シルク・ディグリーズ』(76年)のレコーディング・ミュージシャンとして寄せ集められたことに端を発する。
数多くのセッションに参加していたテクニカルな猛者ぞろいであっただけに、78年にリリースされたデビュー作『宇宙の騎士』の完成度の高さは言うまでもなく、ビッグ・ヒットを記録。そして82年の『聖なる剣』で彼らの人気は頂点に達し、ついに全米No.1を獲得する。このアルバムからは「ロザーナ」「アフリカ」などの名曲が生まれ、その年のグラミー賞はTOTOの独壇場となった。
彼らのシンプルかつポップなサウンドを多くの人は商業ロックと呼ぶが、実はもっと奥深いものである。ジャズ/フュージョン/ソウル/R&B/プログレ/ロックなど、個々の幅広いバックボーンを結集し、職人気質なスタジオ・ワークで磨き上げ、抜群のバンド・アンサンブルで鳴らされている音なのだ。なかでも、ジェフ・ポーカロのグルーヴ感みなぎるドラミング、スティーヴ・ルカサーが奏でる軽やかでエッジの効いたギターは、TOTOのサウンド・カラーの中枢を担っていた。
しかし92年、中心メンバーがジェフ・ポーカロが心不全で死去、一時は解散が噂されたが、サイモン・フィリップスを新ドラマーに迎え、活動を継続。99年にはボビー・キンボール(vo)を、05年にはグレッグ・フィリンゲインズ(key)を加えた。06年に発表した最終アルバム『フォーリング・イン・ビトゥイーン』は全盛期ほどのヒットは記録されなかったが彼らのテクニックとソングライティングを結集した隠れた名盤として評価されている。
TOTOは08年に解散を発表。その背景にはベースのマイク・ポーカロが筋萎縮性側索硬化症(ALS)という難病にかかってしまった為だったようだが、そのポーカロの救済もかねかつてのメンバーが集まりTOTOは10年に復活。期間限定で復活ツアーを行った。

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