小田和正が母校で歌う一夜限りの奇跡 『風のようにうたが流れていた』公開収録レポ

小田和正が母校で歌う一夜限りの奇跡

 シンガーソングライターの小田和正がナビゲーターを務める音楽特番『風のようにうたが流れていた』(TBS系/3月29日深夜24時20分から放送)の公開収録が、3月6日に聖光学院中学高等学校・ラムネホールで行われた。クリスマスシーズンの風物詩であった『クリスマスの約束』(TBS系/2001年~)のチームが制作を手がけ、個性溢れるアーティストが参加。観覧者はステージで繰り広げられるアーティストのコラボに心酔しながら、上質な音楽の夜を楽しんだ。

小田和正が母校で「YES-YES-YES」(オフコース)を歌う一夜限りの奇跡

 「ここで夢を観た、その場所です」……会場は、聖光学院中学高等学校・ラムネホール。小田が中高6年間を過ごした母校で、ラムネホールは、小田がソロになる以前に組んでいたバンド、オフコースのギタリストでもあった級友の地主道夫が設計し、建てられたもの。そんな小田にとって由緒ある会場で繰り広げられる一夜限りのステージを楽しみに、世代もさまざまな多くの観覧者が集まった。出演者をぐるりと取り囲むように座席が組まれているのは、『クリスマスの約束』と同様だ。至近距離の観客に見守れるようにして歌う出演者もまた、この番組にしかない独特の緊張感を楽しんでいた。

 小田と共にステージを作ったゲストは、杏、熊木杏里、佐藤竹善、JUJU、スキマスイッチ、根本 要(STARDUST REVUE)、水野良樹(いきものがかり)、矢井田瞳、矢野顕子、和田 唱(TRICERATOPS)。ジャンルもさまざまなメンバーが、懐かしの洋楽や歌謡曲、J-POP、映画音楽などを、組み合わせも新鮮なコラボレーションで聴かせる。それぞれのステージとは違った、実にリラックスして音楽を楽しむ表情も見どころだ。転換の間もステージにとどまり、トークで観客を楽しませていた様子も印象的だった。

 「まずは『風のようにうたが流れていた』をみんなで歌って、番組をスタートしようと思います」との、小田の言葉で収録が始まる。出演者が弧を描くように並んで歌い、美しいハーモニーを聴かせる。小田が手で合図を送り、曲をしっとりと締めくくると、大きな拍手が沸き起こった。この楽曲は、小田が初めて取り組んだレギュラー音楽番組『風のようにうたが流れていた』(TBS系/2004年10月~12月)のために書き下ろした楽曲で、毎週テーマソングとして歌われていた。同番組は小田の音楽ルーツをゲストと共に辿る内容でもあったため、それが小田の母校で復活したというところにも大きな意味がある。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ニュース」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる