『VIVANT』待望の新章が開幕  この国を取り巻く大きな渦と堺雅人、松坂桃李の運命

待望の新章開幕『VIVANT』第11話

「私はまだ、大きな渦の中にいるのかもしれません」

 『VIVANT』(TBS系)第11話が7月26日に放送された。2023年夏に放送された『VIVANT』は、「別班」の乃木憂助(堺雅人)が、国際的なテロ組織を相手に、中央アジアの資源開発をめぐる駆け引きに身を投じる連続ドラマ。圧倒的なスケール感と先を読ませないスリリングな展開で日本中を熱狂の渦に巻き込んだ。

 第11話は前話のラストシーンから始まる。任務から帰還した乃木は薫(二階堂ふみ)、ジャミーン(本間さえ)と再会。しかし、神田明神の祠には、新たな任務を告げる別班饅頭が置かれていた。

 完全新作となる“第2シーズン”は、続編を熱望するファンの期待に応えるものとなった。前話のラストシーンから直結しつつも、乃木が薫たちと再会を果たすまでに何があったのか、空白の時間が描かれる。乃木が、父であり国際テロ組織「テント」の指導者であるノゴーン・ベキ(役所広司)に銃口を向けた頃、別班の工作員を標的にした動きが同時多発的に起きる。

 作中で、別班は自衛隊の影の諜報部隊であり、それぞれが任務を帯びて世界各地を飛び回る。乃木は、丸菱商事エネルギー開発部の社員の肩書を持ちながら、バルカ共和国で諜報活動を行っていた。乃木以外に、黒須(松坂桃李)も資源開発プラントのエンジニアという表の顔と、別班の資金調達を担当する裏の顔がある。指令の櫻井(キムラ緑子)は作戦の指揮を執り、乃木や黒須に命令を伝達する。

 乃木は帰国したが、黒須は、第10話の時点でバルカ共和国にとどまっていた。乃木から乃木家の守り刀を託され、ノコル(二宮和也)のもとに滞在している。その他に、治療のため日本で入院中の別班メンバー4人がいる。4人は、乃木のテント潜入時に、乃木から組織への忠誠を示すために狙撃されたものの、巧みな技術で急所を外された。だが、彼らの居場所と動向は何者かにマークされていたことがわかる。

 第11話は、時系列的に過去へとさかのぼる構成になっていた。砂漠を疾走するワゴン車に乗っているのは、モンゴル語を話すアジア系の男たち。バルカに入ったとき5人だった乗員は、出国時に3人になっていた。リーダー格によるとバルカで入院治療を受けているという説明だが、この間にあったことが第11話のメインであり、それは新たな冒険の始まりを告げるものでもあった。

 男たちがバルカを通過する同じ頃、日本では、各地の病院で爆発テロが起き、あるいは警備員を装った人物が当直中の看護師にスプレーを噴射する事件が発生。病院は、熊谷(西山潤)、高田(市川笑三郎)、廣瀬(珠城りょう)、和田(平山祐介)ら別班メンバーの入院先だった。バルカにとどまる黒須と日本にいる4人は、何者かに襲撃され、拉致されてしまう。

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