『VIVANT』続編、鍵を握るのは二宮和也と竜星涼? キャスト発表から物語を考察

『VIVANT』続編キャスト発表から物語を考察

 2026年に続編の制作が発表されていた日曜劇場『VIVANT』(TBS系)にて、新たに総勢26名のキャストが一斉に解禁された。

 一足先に主演として続編発表の記者会見にも参加していた堺雅人に加えて、警視庁公安部の野崎守を演じた阿部寛、乃木憂助と惹かれ合う医師の柚木薫を演じた二階堂ふみ、別班で乃木憂助の相棒である黒須駿役に松坂桃李が続投。主演級の役者たちが再び、日曜劇場の舞台に集うことになった。

『VIVANT』続編映像初公開!総勢26名のキャスト発表!【TBS】

 また、ティザームービーでは、ロケ地であるアゼルバイジャンの映像も初公開されている。記者会見で福澤克雄監督が「面白い神話のある国」と述べていたアゼルバイジャンは、東西貿易をおこなっていたシルクロードの中継地として栄えた国で、歴史と近代が融合する独特な世界観を持つ国。続編の舞台に選ばれた理由は「親日国」であること以外にもあるはずで、最初のビジュアルにもなっているアゼルバイジャンの歴史的都市・シャキのキャラバンサライ(隊商宿)や「永遠の火」が祀られた拝火教の寺院なども、今作で重要な意味を持つ可能性が高い。

 前作から直結する今作では、神田明神のラストシーンで乃木が赤い饅頭を目にした場面から物語が始まる。つまり、彼の所属する「別班」からの緊急招集であり、乃木には新たな任務が言い渡されるということ。前作の“バルカ共和国”のようにアゼルバイジャンを舞台にした架空の国で、日本の存亡に関わる危険因子の存在をキャッチしたと見るのが妥当だろう。

 その線で推測するならば、野崎の部下でありながら、最終話でテントのモニターであることが判明した新庄浩太郎役の竜星涼が今作でもキャスティングされていることは気になるポイントだ。海外に逃亡したとされる新庄の行方はいまだに判明していないため、彼の動向も今作の本筋にも関わってくるのではないだろうか。ティザームービー内で「何が正義で何が悪か。永久に答えが出ない世界。正義とは国」と乃木が述べていることから、「別班」における正義の在り方も今作の軸となるテーマになりそうだ。

 そして、やはり気になるのは国際的なテロ組織“テント”のリーダーであるノゴーン・ベキ(役所広司)が生存しているか否か。前作では息子である乃木に撃たれて命を落としたかと思われたが、ノコルとの電話でベキが生き延びている一筋の希望が提示された。しかし、今回の一斉解禁キャストには役所広司や、ベキの側近でもあるバトラカとピヨをそれぞれ演じた林泰文と吉原光夫の名前はない。ベキの生存に関しては、放送してから明かされる可能性が高いだろう。

 それでも、テントのナンバー2であり、ベキが信頼を置くもう1人の息子・ノコルを演じた二宮和也はキャストに名を連ねており、続編においてもその活躍が期待される。別班の司令官・櫻井(キムラ緑子)は「テントは命をかけてあなたに協力する」と話しており、最終話で初めて乃木のことを「兄さん」と呼んだノコルが、あらためて兄弟のコンビネーションを見せる瞬間はすぐに訪れるかもしれない。

 そして、「ここまで人気が出るとは思わなかった」と福澤監督が述べるほど、愛されキャラの地位を確立したドラム(富栄ドラム)や、テントが運営する孤児院出身であることが判明したバルカ警察のチンギス(Barslkhagva Batbold)など、前作で放送開始から爆発的な人気が出たキャラクターに関しては、今作でさらなる活躍が期待される。

 現在も2カ月超に及ぶアゼルバイジャンでの大規模ロケを敢行中。放送はもう少し先になりそうだが、ほかに類を見ない大迫力の映像と国を越えた壮大なスケールで描かれるドラマの完成を楽しみに待ちたい。

参考
https://realsound.jp/movie/2025/06/post-2051578.html

■放送情報
日曜劇場『VIVANT』続編
TBS系にて、2026年放送
主演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、山中崇、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、富栄ドラム、林原めぐみ(声の出演)、内野謙太、花岡すみれ、本間さえ、二宮和也、井上順、林遣都、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、濱田岳、坂東彌十郎、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李
原作・演出・プロデュース:福澤克雄
プロデューサー:飯田和孝
©TBS

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