赤井秀一はなぜシリーズ屈指の重要キャラに? 『名探偵コナン 緋色の弾丸』に詰まった魅力

赤井秀一はなぜシリーズ屈指の重要キャラ?

 日本テレビ系『金曜ロードショー』では現在『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』の公開を記念し、4週連続で劇場版『名探偵コナン』を放送中。2週目となる4月3日には2021年に公開された『名探偵コナン 緋色の弾丸』(以下、『緋色の弾丸』)が放送される。4年に1度開催される世界的スポーツ大会のスポンサー企業の社長の連続拉致事件をめぐり、コナン、そして『名探偵コナン』シリーズでも指折りの人気キャラクターである赤井秀一が事件解決に奔走するストーリーだ。

劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』予告【2021年4月16日(金)公開】

 『緋色の弾丸』、ひいては『名探偵コナン』シリーズにおける最重要キャラクターのひとりである赤井秀一。彼がテレビシリーズで初登場したのは第230話「謎めいた乗客」。コナン、阿笠博士、少年探偵団の面々が乗車した路線バスがジャックされるエピソードで赤井は乗り合わせた乗客として登場。その後もコナンたちの周囲に現れる謎の多い、黒ずくめの組織の一員であることを匂わせるような人物として描写されてきた。

 赤井が黒ずくめの組織のメンバーではないことは、第286話「工藤新一NYの事件(解決編)』などで示唆されている。コナンがまだ新一だったころ、蘭と共にニューヨークに出かけた時に解決した事件が描かれる本エピソードのラストに、赤井と蘭がニューヨークで接触していたことが明らかに。当時赤井が着用していたジャンバーにFBIの文字が刻まれていたことで、彼が黒ずくめの組織ではなく、むしろ組織を追う存在であることが明かされた。こうして改めて赤井秀一というキャラクターの出自を追うと、赤井というキャラクターが醸し出すミステリアスなムードは『名探偵コナン』という作品が受け手に仕掛ける一種のミスリードによって生まれたものと言っても良いだろう。

 以降、赤井秀一は『名探偵コナン』において最大の黒幕である黒ずくめの組織を取り巻くエピソードでは必ず登場するキャラクターとなる。その中でも第345話「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」は、現在まで続く赤井秀一の射撃手・スナイパーとしての手腕が初めて描かれたエピソードだ。本エピソードでショットガンを片手で撃ち抜く様は、その後の第425話「ブラックインパクト!組織の手が届く瞬間」での700ヤード(640m)の距離から対象をミリ単位で撃ち抜く正確な射撃や、『緋色の弾丸』における真空超電導リニア狙撃などにも連なる描写と言えるだろう。赤井秀一というキャラクターの魅力を語る上で外すことの出来ない射撃の実力に心を奪われたファンも多いのではないだろうか。

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