劇場版『名探偵コナン』のキーマン? “隠れ有能キャラ”小嶋元太の活躍を振り返る

4月18日に公開された『名探偵コナン 隻眼の残像』では、毛利小五郎と長野県警組を中心としたストーリーが描かれているが、劇中で意外なキャラクターが活躍することも話題を呼んでいる。それは少年探偵団のメンバー・小嶋元太だ。
どちらかといえばトラブルメーカーという印象が強く、“ネタキャラ”的な扱いを受けることが多い元太だが、実は劇場版シリーズではさまざまな活躍を見せてきた。今回はそのなかでも有名なものを振り返っていきたい。
元太の“うな重愛”が事件を動かした『緋色の弾丸』
元太といえば作中屈指の食いしん坊で、とくにうな重に目がないという設定。一見、事件の解決には何の役にも立たなそうな個性だが、劇場版24作目『緋色の弾丸』では、まさかの結果をもたらした。
同作は世界的なスポーツイベント「WSG-ワールド・スポーツ・ゲームス-」の開催にあわせ、大会スポンサーたちが集まるパーティ会場で誘拐事件が勃発するというストーリー。そこで鈴木財閥会長である園子の父も姿が消えてしまい、少年探偵団が調査を行っていく。
『名探偵コナン 緋色の弾丸』ファン必見の4つのポイント 最新作に繋がる進化と不変の魅力
『名探偵コナン 緋色の弾丸』が、4月22日21時より日本テレビ系『金曜ロードショー』で放送される。これは現在公開中の劇場版最新作…パーティ会場を調べている最中、元太は「やっぱりそうだ!」と何やら気づいた様子。床にうなぎの匂いが残っているのにもかかわらず、会場にうなぎ料理がないのは変だと指摘する。その発言はコナンに閃きのきっかけを与え、「料理のワゴンを利用して鈴木会長を連れ去った」という犯人の手口が暴かれるのだった。
おまけにその後、元太は床に残ったうなぎの匂いを追跡し、連れ去られた鈴木会長を見つけ出すという大手柄まで成し遂げる。その勇姿を見た少年探偵団の仲間たちからは、「すごい! 警察犬みたい!」「そんな才能があったなんて!」と褒めたたえられていた。
食い意地が思わぬ成果をもたらすという意味では、第12作『戦慄の楽譜(フルスコア)』での活躍も捨てがたい。同作ではソプラノ歌手の秋庭怜子がOGとして帝丹小学校にやってきて、合唱の指導を行うという展開が描かれることに。そこで元太は、彼女の持ち物である水筒のお茶を勝手に飲むという暴挙に出る。
しかしその直後、元太は喉をおさえてもがき苦しむ。実は水筒には、怜子の喉を壊すための薬物が何者かによって仕込まれていたのだ。すなわち元太の自分勝手な行動が、結果としてプロ歌手の喉を守るというファインプレーを引き起こしたことになる。もちろんそれにしてもあまりに非常識な行動なので、怜子からはきつくたしなめられていたが……。
また、元太はガキ大将らしく勇敢で仲間想いな一面をもっているキャラクターだ。第5作『天国へのカウントダウン』では、そんな性格が感動的な名シーンを生み出した。
同作にて灰原哀は、延々と続く黒ずくめの組織からの追跡に疲れ果て、彼らが仕掛けた爆弾で自ら命を断とうとする。しかし元太はそんな灰原のことを有無を言わさず抱き上げると、逃走用の車に乗せてやる。灰原はあくまで抵抗しようとするものの、元太は「母ちゃんが言ってたんだよ! 米粒一つでも残したらバチが当たるってな!」といかにも食いしん坊キャラらしい言葉を口にするのだった。





















