『薬屋のひとりごと』実写化を妄想してみた 猫猫×壬氏にふさわしい“理想のバディ”は?

高順
壬氏の側近でありながら、彼の自由奔放な行動に振り回される苦労人・高順。物語の中ではツッコミ役としてのユーモラスな存在感と、主君に忠誠を誓う武人としての信念、両方の顔を併せ持っている。
これもかなりの難役ではあるが、コミカルとシリアスの間を自在に行き来できる佐々木蔵之介が最適だ。『マイホームヒーロー』での普通の父親が殺人を犯すという極限状況の演技も記憶に新しいが、彼が持つ日常感とそれに付随する底知れぬ深みは、高順の人間性にぴったり重なる。壬氏と猫猫の騒動を、やれやれと眺めつつも、いざとなれば命を賭して守るという信頼できる人物像を、彼なら自然に醸し出せるだろう。
羅漢
猫猫の実父であり、天才軍師・羅漢。社会性に欠ける偏屈な性格と、人並外れた知性を持つ“怪人”として描かれるキャラクターだが、娘である猫猫への愛情や過去の恋人への想いなど、人間的な弱さや哀しみも垣間見せる複雑な人物である。
安田顕、“役者”を突き詰めていく中で見えてきたもの 「作品が輝くために何をすべきか」
日本テレビ系日曜ドラマ枠で放送中の『ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー』は、“元天才子役”の新人芸能マネージャー…そんな多層的なキャラクターを演じるには、怪演の名を欲しいままにする安田顕しかいない。NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の平賀源内役や、『下町ロケット』(TBS系)の技術者など、ユーモラスで突き抜けた人物に、芯の通った感情を宿らせることができる彼の演技は、羅漢の人物像に絶妙にフィットする。単なる奇人ではなく、不器用な父親としての側面を丁寧に掘り下げられる俳優だ。
李白
190cmを超える長身、鍛え抜かれた体躯、そして実直な性格を持つ若き武官・李白。原作でも、誠実な言動や恋愛模様に読者からの支持が厚い。ここで推薦したいのが鈴木亮平。『HK/変態仮面』やNHK大河ドラマ『西郷どん』での体格変化を含む徹底的な役作りは有名だ。彼が持つ一本気な雰囲気と、温かみのある演技は、白鈴に一途な想いを寄せる李白というキャラクターを、より魅力的に見せてくれるはずだ。
鈴木亮平が意識する“世界中で誰もやっていない表現” 「“既視感のある演技”をしたくない」
第133回直木賞を受賞した朱川湊人の同名短編集を『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』などの前田哲監督が映画化した『花まんま』…玉葉妃
皇帝の寵妃でありながら、年齢はわずか19歳。赤い髪と翡翠色の瞳を持ち、異国の血を引く美しき存在が玉葉妃である。彼女には、天真爛漫な愛らしさと、後宮での立場を理解する聡明さが共存している。
そんな玉葉妃を演じられる俳優として真っ先に思い浮かんだのが広瀬すずだった。彼女の持つ華と知性のバランス、そして時に見せる鋭い目線は、後宮の女たちを統べる存在としての説得力を備えているのではにだろうか。可憐でありながら、どこか計算高さも感じさせる演技は、玉葉妃の二面性を豊かに引き出してくれるだろう。
広瀬すずのすごさは“溶け込み力”にあり 『片思い世界』で発揮された卓越した心理表現
広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演を務める『片思い世界』が4月4日に公開された。広瀬は本作でしっかり者の美咲を演じている。…ここまで述べてきたキャスティングは、あくまで妄想に過ぎない。だが、だからこそ楽しい。ファンが愛する物語を、実在の俳優たちの姿で想像することで、作品への理解もより深くなる。あなたなら、猫猫役に誰を選ぶだろうか? 妄想の余白こそ、エンタメを楽しむ最大の醍醐味なのかもしれない。
中華風の後宮を舞台に、毒見役の少女・猫猫(マオマオ)が持ち前の知識と観察眼で難事件を解決していくミステリー。医薬の知識を武器に、陰謀渦巻く宮廷で真実を見抜いていく模様が描かれる。
■放送情報
TVアニメ『薬屋のひとりごと』第2期第2クール
日本テレビ系「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」枠にて、毎週金曜23:00~放送
キャスト、悠木碧(猫猫役)、大塚剛央(壬氏役)、小西克幸(高順役)、種﨑敦美(玉葉妃役)、石川由依(梨花妃役)、木野日菜(里樹妃役)、久野美咲(小蘭役)、島本須美(ナレーション)
原作:日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス刊)
キャラクター原案:しのとうこ
総監督・シリーズ構成:長沼範裕
監督:筆坂明規
副監督:中川航
脚本:柿原優子、千葉美鈴、小川ひとみ
キャラクターデザイン:中谷友紀子
美術監督:髙尾克己(ARED)
色彩設計:相田美里
CGIディレクター:永井有
撮影監督:鈴木麻予(T2 studio)
編集:今井大介
音響監督;はたしょう二(サウンドチームドンファン)
音楽:神前暁、Kevin Penkin、桶狭間ありさ
第1クールオープニングテーマ:幾田りら「百花繚乱」
第1クールエンディングテーマ:平井大「幸せのレシピ」
第2クールオープニングテーマ:Mrs. GREEN APPLE「クスシキ」
第2クールエンディングテーマ:Omoinotake「ひとりごと」
アニメーション制作:TOHO animation STUDIO×OLM
製作:「薬屋のひとりごと」製作委員会
©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会
公式サイト:kusuriyanohitorigoto.jp
公式X(旧Twitter):@kusuriya_PR
公式TikTok:@kusuriya_pr


























