『放送局占拠』“青鬼”菊池風磨の再登場の可能性も？ 櫻井翔の演技に宿る“強さ”と“揺らぎ”
また、武蔵をサポートするSISや情報分析を担う捜査支援分析センター（KSBC）のメンバーにも油断してはならない。『大病院占拠』でKSBCの一員だった紗季は、データを収集するため組織に潜入しており、『新空港占拠』で紗季の後任としてKSBCにやってきた岩槻澪（白石聖）も実は武装集団の仲間で、スパイとして警察の情報を敵側に伝えていた。そう考えると、武蔵の“仲間”と言われる人たちにも疑いの目を向けてしまう。初回から、気合を入れて登場人物たちを観察しなければならない。
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武蔵は大きな占拠事件を2つも解決している。本作では神奈川県警から警視庁の刑事部に出向中と、見事“出世”しているようだ。しかし、彼は正義感は強くとも、鋼の心を持った人物ではなく、目の前で繰り広げられることに誰よりも動揺する。武蔵の「嘘だろ」という口癖は、その動揺の表れのひとつだろう。演じる櫻井は、武蔵の強さと揺らぎを絶妙なバランスで表現することができる。視聴者である私たちは、そんな武蔵に感情移入して、時には彼に引っ張られるようにハラハラドキドキの場面をくぐり抜け、時には彼を励ますような気持ちになっているうちにいつの間にか全話を見終えてしまうのだ。本作でもそんな櫻井の演技を楽しみにしていたい。
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櫻井翔主演の日本テレビ系土曜ドラマ『大病院占拠』が、いよいよ最終回を迎える。最終回の予告には「これまで見たものがひっくり返る」と…
『大病院占拠』では、妻の裕子が人質となって大和に危うく殺されかけ、『新空港占拠』では、何としても守りたかった姉の二葉が事件の黒幕であったことが判明するなど、武蔵は辛い経験をすることが多い。だが、武蔵は大切なことだけは外すことなく、直接言葉で伝える。娘を亡くし、自らの命さえ軽んじた大和には「お前は生きろ」と諭し、二葉には「姉貴は俺のたったひとりの姉貴なんだ。それだけは俺にとっての真実だ」と声をかけた。本作でも武蔵にとってはハードな展開が待っているかもしれない。でもその先に武蔵はどんな“大切なこと”を見つけるのだろうか。
■放送情報
『放送局占拠』
日本テレビ系にて、7月スタート 毎週土曜21:00〜放送
主演：櫻井翔
チーフプロデューサー：道坂忠久
プロデューサー：尾上貴洋
演出：大谷太郎、茂山佳則、西村了
脚本：福田哲平
音楽：ゲイリー芦屋
制作協力：AX-ON
©日本テレビ
公式サイト：https://www.ntv.co.jp/dbs3/
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