コ・ミンシ×カン・ハヌルが早くもキス 『隠し味にはロマンス』に漂う三角関係の予感

『隠し味にはロマンス』早くもキスシーンが

 第4話にして早くも告白&キスのスピーディーな展開! これは嬉しい誤算だ。ラブコメの場合、反目し合うふたりが心の中では互いを想いつつも、なかなか思いが通じ合わないところにもどかしさ&じれったさを楽しむところがある。想いが通じ合ったところで「その後のラブラブを見て終幕」となるものが多いなか、序盤で告白&キスなのだから、「今後は何が観られるのだろう!」とワクワクさせられる。さらに、次回予告ではカメオ出演のユ・ヨンソクがヨンジェの元に現れる展開となっているではないか!

 「キャー!」と叫びたくなる三角関係の予感にドキドキさせられる。ユ・ヨンソクはすでに第3話に登場していたが、気づいただろうか。ヨンジェが過去に卒業した料理学校の卒業証書と共に、さらりと映された写真……その中でヨンジェの横に並んでいるのはユ・ヨンソクだった。ここから、ボムからの押せ押せモードに心が傾いていくヨンジェの元に、おそらく過去に関係のあったユ・ヨンソクが登場するのだろう。ユ・ヨンソクは出てくるだけで、観る者のボルテージを上げてくれるので、次週は心に薪がくべられ炎もさらに大きくなるだろう。

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Netflixで独占配信中の『その電話が鳴るとき』でユ・ヨンソクのエキサイティングな演技に沼落ちする視聴者が続出している。本作は…

 また、本作は、カン・ハヌルとコ・ミンシの華やかな恋愛劇でありながら、コ・ミンシが素顔に近い薄化粧で丁寧に料理と向き合う姿に癒される。ゆっくりと火を通すように、人の心が溶け合っていく静けさと、チーム「ジョンジェ」のわちゃわちゃ感が合わさっている。コミカルさにしっとりとした質感がマリアージュされ、重なり合うさまは、ヨンジェの作る美しい一品のようだ。そこに金箔を振りかけるように、ボムとヨンジェの恋という彩りが加わり、美しく完璧な料理に仕上がっている。

 毎話登場する料理の美しさとリアルさは、飯テロでもあるのだが、ボムとヨンジェの互いを見つめる眼差しの変化は、調理中の温度の変化のように上がっていく。ボムが愛おしそうに言葉ではなく、その瞳で語るとき、フライパンの上に置かれた肉にゆっくりと火が通っていくかのようにボムの瞳も熱を帯びていく。価値観の衝突からはじまったふたりの関係が、やがて“理解”と“共感”へと変わり、“愛”が生まれる。様々な食材がひとつの料理になるように、変わっていくボムとヨンジェの恋の展開を楽しみにしている。物語の展開の早さは、コース料理でとびきり美味しい前菜を食べた時の喜びに似ている。「次は何が出てくるのだろう」とその先を期待させる物語だ。

■配信情報
『隠し味にはロマンス』
Netflixにて配信中
出演:カン・ハヌル、コ・ミンシ、キム・シンロク
脚本:チョン・スユン
演出:パク・ダンヒ

クリエイティブディレクター:ハン・ジュニ

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