「こんなカン・テオ見たことない!」の連続 『ジャガイモ研究所』で披露した“新しい顔”

『ジャガイモ研究所』カン・テオの新しい顔

 Netflixで3月1日より独占配信中の『ジャガイモ研究所』。『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』でブレイクしたカン・テオ待望の除隊後初のドラマ復帰作品だ。ヒロインは、『酒飲みな都会の女たち』のイ・ソンビン。本作は、ジャガイモ研究に勤しむヒロインの元に、冷徹な理事が上司としてやって来ることから始まるロマンティックコメディ。本稿では、第1話~第4話を中心にご紹介したい。(以下、ネタバレを含みます)

 イ・ソンビン演じるキム・ミギョンは、ソニョン食品のジャガイモ研究所で働く研究員だ。ある日、ミギョンの会社がM&Aによりウォンハンに買収されることになり、カン・テオ演じるウォンハン理事のソ・ベクホが研究所の所長としてやって来る。

 ミギョンら研究員は新しくウォンハン傘下の社員として、本社で社員証を作ることになる。ミギョンは、過去にウォンハンの社員として働いていたが、辞めてソニョン食品に転職していたので、本社で社員たちと顔を合わせるたびに気まずい思いをする。さらに、ミギョンは、元カレのウォンハン戦略企画室専務パク・ギセ(イ・ハクジュ)とも鉢合わせしてしまい、慌てて逃げ出す。

 ヒロインのミギョンを演じるイ・ソンビンが、彼女の持ち味である勝気さを存分に発揮して、韓国ドラマ特有の“感情を大声で表す激情型ヒロイン”の芝居をみせている。“炎のようなヒロイン”と“氷のような切れ者”の相手役という少女漫画によくある王道パターンだ。炎のミギョンと氷のベクホが出会って早々から反目し合うのも、ロマコメの定石どおりに進んでいく。そこへ元カレ、ギセの登場で、恋の三角関係が絡む流れだろう(ベクホの嫉妬、待ってます!)。

 理事ベクホを演じているカン・テオは、彼が持つ柔らかい雰囲気や、穏やかな癒し系とは違う、“新しい顔”を見せている。軍隊で鍛えてきたたくましさ、鋭い眼差し、冷静沈着で原則主義の堅物な性格を表す低音硬質ボイスがカッコいい。さらに、ベクホはツンデレのツンだけではなく、コメディ部分も担っていて、笑わせてくるキャラクターだ。

 所長となったベクホを歓迎しないミギョンらは、ベクホに冷たい仕打ちを仕掛ける。ベクホは、自身に降りかかる数々の試練を正面から受け止めて次々にこなしていく。カン・テオが、斜面から転がり落ちたり、軽トラの荷台で転がったり、駐車場で交通整理ダンスをしたりと、体当たりのコントのような姿を見せるのが面白い。走馬灯のように写真が流れる場面では軍隊の写真もあり、キレッキレのアイドル交通整理ダンスには、笑わずにはいられない。「こんなカン・テオ見たことない!」の連続だ。カッコいい見せ場もしっかりとあり、“韓国ドラマあるある”のシャワーシーン、水に濡れた姿のスローモーションに、濡れたシャツが背筋を際立たせる場面も堪能できる。

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