2025.03.05 11:30

『ジャガイモ研究所』に夢中な人ほど必見　カン・テオの魅力が溢れる韓国ドラマ3選

文＝咲田真菜、写真＝『ジャガイモ研究所』Netflixにて独占配信中

　イ・ソンビンとカン・テオ共演の癒やし系ラブコメディー『ジャガイモ研究所』が、3月1日よりNetflixで配信スタートした。

　山奥にあるソンニョ食品のジャガイモ研究所が、ある日突然大企業・ウォンハンにM＆Aされることになる。研究員としてジャガイモ研究一筋のキム・ミギョン（イ・ソンビン）は、会社のやり方に反発するが、受け入れるしかなかった。

　研究所の所長がリストラされ、新たに臨時所長としてソ・ベクホ（カン・テオ）が着任。しかもミギョンの弟が管理するゲストハウスに住むことになり、ミギョンの心は穏やかではない。2人の間にどんなバトルが繰り広げられるか⋯⋯？

　除隊後初のドラマ出演として話題のカン・テオは、クールで効率と利益を徹底的に重視するビジネスマン、ベクホを演じる。今のところ熱血漢のミギョンとは対立する構図しか見えないが、2人の関係がどう変化していくか楽しみだ。

　本記事では、カン・テオが出演している3つのオススメドラマについて紹介したい。（以下、物語の内容にふれる箇所あり）

『私が恋した男オ・ス』

「私が恋した男オ･ス」予告編

　『私が恋した男オ・ス』は、元CNBLUEのイ･ジョンヒョンとキム・ソウンが繰り広げるファンタジーラブロマンス。カン・テオは、キム・ソウンが演じる警察官ソ・ユリの幼なじみで体育教師のキム・ジヌ役で登場する。

　イ･ジョンヒョンが演じるオ・スは、AI開発者ということもあり表情を変えないクールなキャラクターとして描かれている。その一方でカン・テオが演じるジヌは、体育教師らしいはつらつとした明るいキャラクターとして描かれいている。2人の男性の対照的な表情がこの物語を楽しむポイントとなる。

　ジヌは幼い頃に一緒に遊んだ初恋の相手・ユリとの思い出が忘れられず、どこかで偶然再会しないかと期待に胸を膨らませていた。すると自身が担任をしている生徒の姉がユリだとわかり、狂喜乱舞する。喜びのあまり学校の廊下でジャンプする姿がお茶目だ。

　しかしユリは、不愛想だけれどもさりげない優しさを持っているオ・スに心を惹かれていく。スもユリのことが気になって仕方がなく、ジヌとは三角関係となる。通常、主人公2人の恋路は100%応援したくなるものだし、ライバルが割り込んでくると「邪魔！」と思ってしまうが、この作品では「ジヌ、頑張れ！」と肩入れをしたくなる。それぐらいカン・テオが演じるジヌが爽やかで魅力的なのだ。

　カッコいいだけでなく、ユリとの会話でおどけた表情をしてみたり、ユリを巡ってスと子どもっぽい争いをしたりするシーンでは3枚目な表情を見せている。

　結局のところユリはスを選ぶのだが、スの一族が代々守ってきた木からとれる花粉をユリがコーヒーに入れて飲んだために、絶対に結ばれない運命を背負ってしまう。そんなユリに最後まで寄り添うジヌの男気に注目してほしい。

『ノクドゥ伝〜花に降る月明り〜』

【インタビュー】「ノクドゥ伝」カン・テオ

　離島で暮らしていた青年ノクドゥ（チャン・ドンユン）が、刺客に襲われ、その者を追って本土へ渡る。すると刺客が未亡人の女性ばかりが住む「寡婦村」に紛れ込んでおり、やむを得ずノクドゥは女装をして寡婦村に潜入。妓生見習いのドンジュ（キム・ソヒョン）と一緒に生活をすることになる。

　『ノクドゥ伝〜花に降る月明り〜』でカン・テオが演じるのは、ドンジュに片思いをしているチャ・ユルム。出入りしている妓楼の妓生たちに大人気の人物だ。朝鮮王朝時代劇で、身分の高い男性がかぶる「カッ」がカン・テオにも良く似合っている。ユルムが妓楼に出入りしている理由はただ一つ、ドンジュに会いたいからだ。ドンジュの気を引くために得意の料理でアピールするが、うまくいかない。

　途中までは、両班のお気楽なおぼっちゃまと思わせるユルムだが、後半では物語を動かすキーパーソンとなっていき、ノクドゥに大きく関わっていく。史実を知っている方や他の作品でカン・テオが演じた役を知っている方は、彼がどんな悪役を演じるのか⋯⋯とドキドキしたと思う。しかしふたを開けてみるとそこまで悪い人間ではなく、人間味のある人物として描かれていた。ホッとしたか、はたまた拍子抜けしたか、人によって好みは分かれるかもしれないが、筆者はカン・テオの魅力が存分に出ていたユルムだったと思っている。

　本作での見どころの一つは、女装をしたノクドゥとユルムのキスシーンだ。カン・テオ自身もインタビューで「とても満足でした」と語っているが、今をときめく若手の2人がどんなシーンに仕上げたか、楽しみに観てほしい。