『アンサンブル』瀬戸朝香が最初の関門として立ちはだかる 光石研が見せた重要な動き

雪が舞うなか、踏切でお互いの想いを確認しあい、無事に付き合うこととなった瀬奈(川口春奈)と真戸原(松村北斗)。恋愛ドラマの前半戦でメインカップルの恋が成就するとなれば、後半戦では何かしらの障壁なり(すでに障壁だらけではあるが)波乱なりがあるのは当然の流れであろう。真戸原の元カノである可奈子(横田真悠)が前回きっぱりフラれたことで物語からひとまずドロップアウトしたとなれば、やはり宇井(田中圭)と祥子(瀬戸朝香)がその役割を果たすのだろう。
とはいえ2月22日に放送された『アンサンブル』(日本テレビ系)第6話では、宇井の出番はほとんどない。ラストシーンでいきなり事務所に突撃してきて(まず連絡してから来いよと言いたくなるのだが)、咲良(稲垣来泉)の件で瀬奈に泣きつき、それを真戸原に目撃されるというオールドファッションな勘違いシチュエーションが成立しそうではあるが、こちらについては次回また。なので今回は、瀬奈の母親である祥子が最初の関門として立ちはだかる。例によってほとんど暴走に近い過干渉ぶりを発揮するわけだが、意外とすんなり収まる(はず)。これも結局、“とことん話し合うしかない”というこのドラマの主題のひとつを強化するための要素だったのだろうか。

閑話休題。付き合い始めたものの、事務所の人に報告したい真戸原と、報告したくないという瀬奈。2人はカフェで一緒に朝食を食べるのだが、その光景を見たとある人物が口コミサイトに公私混同だと書き込む(前回登場した事実婚トラブルのクライアントが腹いせに書き込んだものであるとわかるのだが、そもそもその書き込みも炎上したり大ごとになったりしたわけではないので、物語になんの作用ももたらしてはいない)。そうしたなかで瀬奈と真戸原は、社内恋愛の破局をめぐって起きたトラブルを担当することになる。

クライアントの梅林恵(水崎綾女)は、職場の後輩で10歳下の正田(井上想良)と交際していたが、その事実を社内で公にはしていなかった。しかし1年間の交際の後に、正田の束縛が原因で破局。その後、退職することになった正田は、全社員500名に向けて恵の名誉を毀損する内容のメールを送信する。正田側は誤送信だと言っているが、報復の意図があると考える瀬奈。一方で真戸原のほうは、なぜ恵が交際を秘密にしていたか気になってしまう。瀬奈と真戸原にとって、これまでにないほどタイムリーな案件といえよう。






















